第69回正倉院展 その2

槃龍背八角鏡(ばんりゅうはいのはっかくきょう)北倉

 径が31.7cmもある大形の白銅鏡で展示品の中では目立っていました。「国家珍宝帳」のリストに掲載されている聖武天皇遺愛の品とされています。外形が八弁を形どっており、八花鏡と称されます。真中に亀形の紐通し用の穴(鈕:ちゅう)があり、それを囲むように2頭の龍が絡み合っています。龍の上部には遠山や雲が配され、天空を飛翔する龍の姿が見えます。この鏡は鋳造品で中国・唐の舶載品と考えられています。 大形のガラスのケースに入った展示品の詳細な絵柄を見るためには、拡大鏡が必要です。

槃龍背八角鏡
IMG_5929s.jpg

新聞記事
IMG_5950s_20171110232637d03.jpg
--
金銅水瓶(こんどうすいびょう) 南倉
 金メッキの銅の水差しで、仏具として供用されたようです。一番下に高台が付き、胴体部は扁平な球形をしており、その側面から長さ約20cmの水の注ぎ口が緩やかな角度で出ています。先端の頭部はS字形のとさかをもつので、鳳凰ではないかと考えられています。広い受水口は細長い円筒状の胴体に溶接され、さらに扁平球体胴部にも接続されています。

金銅水瓶
IMG_5941s.jpg

伎楽面 迦楼羅(かるら)南倉
 大形の伎楽面迦楼羅は今回修理が終わり、はじめて正倉院展に蔵出しが行われました。なかなか見ごたえのある乾漆の伎楽面でした。本品には鶏冠(とさか)があり、玉を銜えた尖った嘴(くちばし)を有する鳥貌をしているので、迦楼羅(かるら)の面と推定されるようです。古代インドの霊長ガルータに由来するそうです。

伎楽は聖徳太子が百済からきた味摩之に命じて、中国呉で学んだ伎楽を我が国の若者に習わせた仮面劇で、日本書紀推古20年の記事にあります。

新聞記事
IMG_5953s.jpg



 

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

青龍

Author:青龍
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
萩 (2)
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR