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京博・国宝展

 10月17日(火)午後に、京都博物館で開催されている国宝展に行って来ました。10月3日から11月26日までIV期に分けて、日本の国宝の工芸品885件のうちの約4分の1が、この期間に展示されるので、普段なかなか見ることができない品物を見ることができ圧巻です。ただし、すべての展示物を見ようとすれば、少なくとも4回足を運ばないといけません。そのため合計で、1500円×4=6000円かかります。図録は3800円もし、写真の色もあまりよくなく、他の書物を見ればきれいな写真がありますので、購入を控えました。

 訪れた日は思ったより空いていて、待ち時間なしで見ることができました。今回の私のお目当ては、中宮寺の天寿国繍帳、法隆寺の四騎獅子狩文錦、法隆寺金堂四天王の広目天像、雪舟の墨画6点、陶磁の曜変天目、志野茶碗 銘卯花墻などでしたが、時間内ですべての展示品を見ることができ満喫しました。 展示品を見てやはり、写真でなく本物を見ることが大事だなと思いました。 

天寿国繍帳
天寿国繍帳は聖徳太子の妃、橘大郎女が太子の死を悼み、推古天皇に願い出て、太子が逝った天寿国の様子を刺繍で表したもので日本最古の刺繍です。この天寿国繍帳は法隆寺の網封蔵に収納されていましたが、鎌倉時代に中宮寺の尼僧信如に移譲した際に大幅に補修されました。江戸時代には別の断片を貼り合わせ当初のものはわずかな残闕のみ残っています。
 今回展示された天寿国繍帳の本物は中宮寺ではなく奈良博物館に保管されており、非公開のものです。飛鳥時代の原本は現在より大きく二張分(2倍)もある壮麗なものでした。天寿国繍帳の飛鳥時代に造られた部分は色鮮やかで、高松塚壁画の女人とよく似た衣服を着けていますが、刺繍糸の厚みがあって、赤や青や黄色の色が鮮やかで、立体的に見えました。 鎌倉期に手を加えた部分は色褪せていました。 右下には鐘楼が見え、鐘をつく様子が織り込まれています。その屋根は玉虫の厨子の屋根のように錣葺きとなっています。
 亀の背中に4文字の漢字が刺繍されており、合計100匹の亀の背中に400文字が織り込まれていました。

天寿国繍帳(絵葉書)
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法隆寺四騎獅子狩文錦
  法隆寺の四騎獅子狩文錦は普段は法隆寺の収蔵庫に入っており公開されていませんが、今回の展示で、15個の円の中に四人の騎士が馬にまたがり振り向きざまに獅子を射るパルティアンショツトの様子が鮮やかに織り込まれていました。四人の騎士の頭部の冠に月と日の模様がありますが、四人すべての騎士が被っていました。写真で見ると被っていない様にも見えましたが四人とも被っていました。これは、ペルシャの影響を受けた文様であることで有名です。やはり、本物を見ることが大事です。

法隆寺聖徳会館緞帳(四騎獅子狩文錦のレプリカ)
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中国洛陽博物館パネル
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法隆寺広目天像
 金堂の広目天像は普段は北西の内陣扉の間からしか見ることができませんが、修学旅行シーズンになるとさらに係員にせかされて、1500円も拝観料を払っているのに、ゆっくりと拝観することができません。 今回博物館では、広目天像を180度の方向から細部まで間近で見学でき、堪能しました。改めて衣服の襞まできれいに彫刻された美しさに魅かれました。邪鬼は背中に衣服のようなものを被っていました。

雪舟筆の国宝6点
  雪舟筆の6点の国宝が展示されていました。天の橋立図はこの中に丹後国分寺や籠神社が描かれています。 以前、本ブログの丹後半島の史跡巡りで報告した通り、確かに雪舟の絵には国分寺の五重塔が描かれていますので、室町時代には三重の塔ではなく五重塔が建っていたことになります。また、『慧可断臂図(えかだんぴず)』には、「面壁九年」の達磨大師と、臂を切断して弟子入りを請う慧可との迫真の図が描かれています。この面壁は本ブログで紹介した中国少林寺にあります。雪舟は中国寧波の禅寺『阿育王寺図」も描いており、この絵には上の塔、中の塔、下の塔の3塔が描かれており、これに従って阿育王寺では、3基の塔が再建されました。 中国にも多くの絵を残しています。 今回、雪舟筆の日本における国宝合計6点を一堂に会して鑑賞できて圧巻でした。

天橋立絵図(雪舟筆、葉書より)
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曜変天目(稲葉天目)
  陶磁茶碗の曜変天目ははじめて実物を見ましたが、漆黒の茶碗の内部に瑠璃色に輝く内部に大小の斑点が宇宙の星団のように分布してとても鮮やかでした。鎌倉時代に中国に渡った渡来僧が持ち帰ったものであると伝わっています。二度と同じ模様は出ないとのことです。

京都博物館
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国宝展ポスター
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展示物リスト
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京都博物館(夜)
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