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聖徳太子信仰の展開

 8月20日(日)に開催された奈良県王寺町観光協会主催の歴史リレー講座、西大寺清浄院住職佐伯俊源氏による「聖徳太子信仰の展開」に参加しました。佐伯氏は講演のはじめにアベノハルカスで開催されている「西大寺展」の紹介をされました。西大寺は765年に称徳天皇によって創建された東大寺にも匹敵する巨大な官寺でしたが、平安遷都後荒廃しました。

 鎌倉時代に叡尊が西大寺を拠点として、真言律宗を起こし、最盛期には全国で1500ケ寺の末寺を有する総本山として栄えました。現在は約100ケ寺の末寺を有し、西大寺一門が所有する仏像や宝物が、あべのハルカス美術館で展示されています。先日、本ブログで京都浄瑠璃寺の吉祥天像の拝観を報告しましたが展示期間が終り現在は展示されていません。

叡尊は民衆に信仰を広げるため信仰の入口を多様にし、聖徳太子信仰も広めました。このとき、法隆寺の末寺も復興しました。元興寺の聖徳太子16歳像、2歳像も展示されていますが、叡尊の下で造られたものです。

佐伯氏は最近の聖徳太子が教科書から消えるような状況に大変批判的で、佐伯氏が執筆した岩波仏教辞典の「聖徳太子」の項目の紹介を行い、聖徳太子の経歴と、事績について詳しく述べられ、火のない所に煙は立たない、つまり聖徳太子の実在について述べられました。最後に聖徳太子に関する次の2つの書物を紹介されました。

・ 石井公成 「聖徳太子 実像と伝説の間」 春秋社 2016
・ 東野治之 「聖徳太子 -ほんとうの姿を求めて」 岩波ジュニア新書、2017

なお、講演会の後、王寺町の学芸員の案内で達磨寺所蔵の涅槃図(重要文化財)の説明がありました。
最近、王寺町では町長が変わってから大変精力的に歴史講座を開いたり、達磨寺やマスコットキャラクタ雪丸の押出しをやっています。頼もしい限りです。

講座看板
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王寺町達磨寺涅槃図(重要文化財)
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絵の中の菩薩の説明
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涅槃図(複写)
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赤外線写真(複写)
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