中国河南省の旅(10) 鞏県(きょうけん)石窟

しばらく休んでいましたが、中国河南省の旅の報告を再開します。

今回は洛陽の龍門石窟からバスで約2時間の所にある小山の岩壁に刻まれた河南省鞏県(きょうけん)の石窟寺院を訪ねました。石窟寺の創建は北魏の宣武帝の景明年間(500-504)です。 飛鳥・白鳳仏とよく似た柔和な表情の仏像が刻まれていることで知られているそうです。

日本で仏像に関する入門書を読むと、法隆寺釈迦三尊のルーツは龍門石窟の賓陽中洞にあると書いてあります。しかし、今回鞏県石窟寺の第1窟の中心柱の仏像を拝観して、こちらがルーツなのではないかと思いました。仏像は如来坐像で、法隆寺金堂の釈迦如来ととても良く似ていました。特に裳裾の襞が法隆寺の釈迦三尊のものと本当によく似ていて、びっくりしました。

実は最近、奈良・興福寺で山﨑隆之先生の仏像セミナーがあり、袈裟の付け方について実演がありましたが、それを見ていて一枚の布からなる袈裟を着るとき、幾重かにたたみ、少し上に上げると、釈迦三尊のような模様ができることを発見しました。
1枚のカーテンの布を袈裟と見立てて襞を作り、上に引っ張っりあげても同じような模様ができます。以前から何故法隆寺金堂の如来坐像の裳裾は波打っているのか不思議でしたが、疑問が解決しました。

鞏県の北魏時代の彫刻は雲崗や龍門石窟とは違い、中国南朝様式の影響をうけたとも言われる洗練された優雅さをもち、日本の飛鳥・白鳳仏とよく似ていると感じました。


鞏県石窟寺(ゲート)
IMG_0964s.jpg

山麓に石窟
IMG_0958s.jpg

龕と磨崖仏
IMG_0802s.jpg

磨崖仏
IMG_0818s_2017081100251872a.jpg

IMG_0813s.jpg

--
第1窟 中心柱仏像(法隆寺金堂釈迦三尊中尊と似ている)
IMG_5257s.jpg

裳越の文様(海中のワカメが波で揺らぐ様な文様)
IMG_0852s_20170811003135243.jpg

帝后礼仏図
IMG_0855s.jpg

皇帝礼仏図?
IMG_0928s_20170811154039cb8.jpg

IMG_0927s.jpg

千体仏
IMG_0857s_20170811003139dce.jpg

天蓋小札の模様が法隆寺金堂天蓋と似ている
IMG_0856s_20170811003138976.jpg

中尊欠損
IMG_0912s_20170811004445f1c.jpg

飛天と天蓋文様に注目
IMG_0869s.jpg

飛天拡大
IMG_0917s.jpg

IMG_0916s.jpg

化生菩薩
IMG_0926s_2017081100444836a.jpg

力士像
IMG_0946s.jpg

下方に造像縁起の書
IMG_0833s.jpg

柔和な表情の菩薩像
IMG_0837s.jpg

IMG_0904s.jpg

千体仏
IMG_0920s.jpg




石窟寺ポスター
IMG_0753s_201708110101184f4.jpg






コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

青龍

Author:青龍
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
萩 (2)
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR