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夢殿のお水取り

 2月8日(旧正月12日)は法隆寺夢殿でお水取りが行われました。午前8時に法隆寺の住職以下僧侶が夢殿に入り、般若心経を読経したあと、救世観音が安置されている厨子の正面の先程住職がお座りになっておられた、畳を取り外し、その下の木製の礼盤を外しました。礼盤の蓋の裏側を日光にさらすと、自然に水気を帯び、汗をかいたように少し湿ってきました。それを「観音の水」と呼び、「夢殿のお水取り」とよびます。この礼盤の裏に現れる「水分」の多少により、その年の雨量を占い、米の豊作、不作を判断します。
 今年の水分量は、「普通」のようでした。 こうして、お水取りの行事はあっという間に終了しました。
この行事は、いつからはじまったのかはわからないのですが、中世以降の法隆寺では珍しい庶民信仰の一つです。
 (参考: 高田良信編・著「 法隆寺の四季ー行事と儀式」小学館、1992年)

夢殿のお水取りは、以下の法隆寺七不思議の一つにかぞえられています。

法隆寺七不思議
 1 法隆寺にはくもが巣をかけない
 2 南大門の前に鯛石とよばれる大きな石がある
 3 五重塔の相輪に鎌がささっている
 4 不思議な伏蔵がある
 5 法隆寺の蛙には片目がない
 6 夢殿の礼盤(僧がすわる台)の下に水がたまる
 7 雨だれが穴をあけるべき地面に穴があかない
このほかにも諸説がある
(法隆寺発行「法隆寺ハンドブック」より)

夢殿
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夢殿
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東院四脚門(修理中)
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東院南大門
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