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雨の室生寺 その2

  室生寺の五重塔(国宝)は、「女人高野」の象徴的存在です。西暦800年頃に室生寺の僧修円によって建立された、高さ16.1mの小さい可憐な塔ですが、華麗で美しい姿をしています。 実際の高さより大きく見えるのは一重目から五重目までの屋根の幅が余り変わらず、縮減率が小さいからだと思います。 屋外にある木造の塔としては法隆寺の五重塔に次ぐ古い塔で風雪に耐えて立っています。先日訪問した日は土砂降りの雨でしたが、群生する石楠花の青葉と急な階段と雨にけぶる五重塔が融合し、大変綺麗でした。

 1998年(平成10年)9月に室生寺に参詣した直後に、紀ノ川に沿って台風7号が奈良県下に襲来し、50メートルの杉の大木が倒れて五重塔の屋根を直撃しました。 しかし、わずか2年間で修復が行われ、不死鳥のごとく元の姿に修復されました。もちろん、1200年の風雪に耐えた鬱蒼とした重みは薄らぎ、まわりの空間は大木の伐採で明るくなり、五重塔の屋根は薬師寺の西塔のような美しい色になりましたが、今後、年月を重ねればまた元の姿のように重みを増すでしょう。

室生寺五重塔と石楠花

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室生寺五重塔と石楠花
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室生寺五重塔(2015年9月)
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土門拳が宿泊した橋本屋旅館

太鼓橋のそばに写真家の土門拳はじめ多くの文人が宿泊した老舗旅館橋本屋があります。

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