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桧原神社(ひばらじんじゃ)

桧原神社(ひばらじんじゃ)は大神神社の摂社で祭神は天照大御神、伊弉諾尊、伊弉冉命です。大神神社と同じく本殿がなく、三ツ鳥居を通して神体山の三輪山を拝みます。現在の三ツ鳥居は昭和40年の伊勢神宮の式年遷宮の際の内宮の外玉垣東御門の古材を拝領して作られています。

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<三ツ鳥居>
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崇神天皇の御代に宮中に祀られていた天照大御神を、皇女の豊鍬入姫命(とよすきのいりひめのみこと)に託して最初に祀った先「倭笠縫邑」が桧原神社であり、「元伊勢神社」の由縁です。天照大御神は垂仁天皇の御代に倭姫命に託されて全国を巡幸し、最終的に五十鈴川の辺の現在の伊勢神宮の地にお鎮まりになります。

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<(元伊勢)桧原神社と豊鍬入姫宮の御由緒看板>
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看板書き下し

(元伊勢)桧原神社と豊鍬入姫宮の御由緒

大神神社の摂社「桧原神社」は、天照大御神を、末社の「豊鍬入姫宮」(向かって左の建物)は崇神天皇の皇女、豊鍬入姫命をお祀りしています。
第十代崇神天皇の御代まで、皇祖である天照大御神は宮中にて「同床共殿」でお祀りされていました。同天皇の六年初めて皇女、豊鍬入姫命(初代の斎主)に託され宮中を離れ、この「倭笠縫邑」に「磯城神籬」を立ててお祀りされました。その神蹟は実にこの桧原の地であり、大御神の伊勢御遷幸の後もその御蹟を尊崇し、桧原神社として大御神を引続きお祀りしてきました。そのことより、この地を今に「元伊勢」と呼んでいます。
桧原神社はまた日原社とも称し、古来社頭の規模などは本社である大神神社に同じく、三ツ鳥居を有していることが室町時代以来の古図に明らかであります。
万葉集には「三輪の桧原」とうたわれ山の辺の道の歌枕となり、西につづく桧原台地は大和国中を一望できる景勝の地であり、麓の茅原・芝には「笠縫」の古称が残っています。
また「茅原」は日本書紀崇神天皇七年条の「神浅茅原(かむあさぢはら)」の地とされています。更に西方の箸中には、豊鍬入姫の御陵と伝える「ホケノ山古墳(内行家文鏡出土・社蔵)」があります。
              大神神社


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  三ツ鳥居建立奉告祭当日、神宮祭主北白川房子様御成りあり、詠まれた歌が左手生駒石に刻まれています。
 「立つ石に 昔をしのびをろがめば 神のみいづの いやちこにして」


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境内を山の辺の道が通っているため、天理と桜井両方面からきたハイカーの休憩所となっています。境内から大和盆地が一望でき、注連縄越しに見える二上山の風景は何ともいえず美しいです。
シーズン中は桜井市の観光ボランティアガイドがここで定点ガイドをしており、山の辺の道の案内や井寺池の万葉歌碑などの案内をしてくれます。

<正面二上山>
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春・秋のただ一日だけ見える二上山の鞍部へ沈む落日は感動ものです。
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<桧原神社付近地図>
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