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法隆寺聖霊院内陣


聖霊院(弘安7年(1284)、鎌倉時代、国宝) 
  間口6間×奥行5間、一重屋根、切妻造、妻入、本瓦葺、正面一間通り庇付、 向拝一間、檜皮葺
 
 聖徳太子像および侍者像を祀る神殿風に見える建物で、ここで法隆寺のご朱印(以和為貴)を頂くことができます。

 このお堂は元々は、保安2年(1121年)に、聖徳太子の薨去500回忌を記念して、僧坊東室の南側3房分を改造して、聖徳太子坐像および侍者像をお祀りするための御堂として建立されましたが、東室の損壊に伴い、弘安7年(1284年)に再建されたものです。 外陣の全体に天井を張る意匠は薬師寺東院堂や、霊山寺本堂と共通する。

 会式のときでも内陣には入れませんが、今回は内陣にまで立入り拝観しました。 内陣に入ると須弥壇に3つの厨子がありますが、正面にカーブが緩やかで優雅な日本最古の唐破風が観察できます。また、唐破風の下方には蟇股の彫刻と、聖徳太子の掛仏が架かっており、これも珍しいものです。 天井は折り上げ式で全面が小格子状となっており、 内陣の天井は高くなっています。

内陣奥には聖徳太子像および侍者像が安置されている3つの厨子があり、まじかで拝観させて頂きました。 下から仰ぐと、聖徳太子像(平安時代、桧)は、とても慈悲深く優しいお姿をされており、写真で見るのとは全く違って見えました。 仏像は立体的に刻まれているので、見る角度によって、光の当たり具合によって、まったく違う表情となるのだと、感心しました。 

 今年は、厨子の扉が大きく開かれ、林 功画伯の蓮池の蓮の葉の青緑のグラジュエーションと蓮の花の赤とピンクのグラデーションが何とも言えず、とても美しかったです。 今回はタイミングよく堂内の人数はすくなく、仏像と襖絵の美しさをゆっくりと堪能することができました。


聖徳太子および侍者像(平安時代、国宝)
 中央の厨子には聖徳太子坐像が安置されています。 平安時代の木造、彩色、切金文様、像高84.2cmです。聖徳太子像は頭上に垂飾つきの正方形の冕冠(べんかん)を戴き、朱色の袍(ほう)を着て、胸前に両手で笏(しゃく)を持ち坐っています。この像は太子45歳のときの勝鬘経講讃像とする説が有力ですが、確定している訳ではありません。
 太子像胎内には金銅の救世観音立像、3つのお経、法華、勝鬘経、維摩経が納められています。

山背大兄王・殖栗王(平安時代、国宝)
 向って左側の厨子には童形の姿をした山背大兄王・殖栗王そして金箔も鮮やかな如意輪観音像(平安時代、重要文化財)を拝観しました。

卒麻呂王・慧慈法師像(平安時代、国宝)
 向かって右側の厨子には聖徳太子の異母兄弟の卒麻呂王と高句麗から来られた聖徳太子の仏教の師慧慈法師像が安置されています。また、地蔵菩薩(平安時代、重要文化財)の額には、立派な天然真珠が嵌めこまれていました。 とても美しいお像でした。

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聖霊院(2019.1.3撮影)
IMG_8628s.jpg

同 上
IMG_8626s_20190801005742fce.jpg




 

  
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