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長編小説 皓月3 皇極・斉明天皇物語第三部

 梅前佐紀子作の長編小説、皓月(こうげつ)3-皇極・斉明天皇物語-第三部を読み終えました。
第三部は蘇我入鹿が飛鳥板蓋宮で葛城皇子と中臣鎌足らによって斬殺され、その2日後に宝姫王が大王の位を軽皇子に譲位し、孝徳天皇として即位する場面から始まります。板蓋宮での入鹿斬殺場面、葛城皇子の兵による法興寺の確保、甘樫丘の蘇我蝦夷の屋敷の様子、古人皇子の逃亡に関する記述などが、見て来たように克明で、物語に引き込まれます。

 まもなく軽皇子は、難波宮への遷都を決定し、長安の都を参考とした難波長柄豊碕宮の建設が始まりました。大化の改新の詔は難波子代行宮で発しました。葛城皇子と間人皇女の深い関係や中臣鎌足と小足媛の関係、また、宝姫王と高向黒麻呂との間にできた子が大海皇子とするなど、フィクションを織り交ぜ乍ら物語が展開するので、目が離せない。

 この小説で注目される点は、随所に登場する厩戸皇子の存在である。遣隋使を派遣して隋と対等な関係を結ぼうとした、厩戸皇子の理想は崇高であり、黒麻呂にその理想が脈々として受け継がれている。

 孝徳天皇は晩年、暴政のため重臣から見放され、難波宮に取り残され、孤独死した。
その後、宝姫王が再度、大王位に就任し、斉明天皇と呼ばれた。斉明天皇は唐の倭侵攻に備えて、瀬戸内海や高安に山城を築いた。また、飛鳥には狂心の渠と呼ばれた運河を築き、酒船石のある丘陵には石垣を築き、防衛ラインを築いた。

 唐と新羅の連合軍は百済の王城を攻め陥落させた。 その、五ケ月後、大和朝廷は、百済救済の詔を発して、宝姫王を先頭に朝廷あげて170隻の軍船を率いて筑紫へ向かったが、旅先で宝姫王は亡くなりました。

 皓月は第3巻だけでも454ページもある大作で、正月以来3カ月かけて全巻読破しました。この時代の歴史が勉強でき大変役立ちました。 黒岩重吾さんが亡くなって以来、久々に本格的歴史小説を読みました。この小説・皓月は歴史が丁寧に記述され、古代史が分って楽しかったです。






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