FC2ブログ

馬見古墳群バスツアー

 2012年4月14日奈良世界遺産市民ネットワークによる小笠原好彦先生と行く「葛城古墳群を学ぶ」バスツアーがあり、馬見古墳群を以下の順序で見学しました。

 近鉄西大寺駅―>郡山新木山古墳―>島の山古墳―>広瀬神社―>河合大塚古墳―>馬見丘陵公園―>巣山古墳―>ナガレ山古墳―>佐味田宝塚古墳―>陵墓新木山古墳―>三吉石塚古墳―>新山古墳

郡山新木山古墳
 バスは近鉄西大寺駅から出発しましたが、途中の車窓から宮内庁により陵墓参考地に指定されている大和郡山市の「郡山新木山古墳」(全長126mの前方後円墳)の多数のトレンチ跡が見えました。昨年、11月11日宮内庁は発掘現場を学者38人に限り公開し、立ち入り調査を行った結果、蓋形・円筒・家形埴輪の破片が数百点見つかり、発見された埴輪の破片の模様などから、この古墳が従来考えられてきた六世紀前半の築造から一世紀も遡り、河内や和泉の巨大古墳と同時代の五世紀の古墳であることが分りました。また、郡山城築城のとき「葺石や基底石などもこのとき抜き取られたかな」との推測もあります。宮内庁書陵部紀要への詳しい調査結果の掲載が待たれます。

郡山新木山古墳

<郡山新木山古墳>
郡山新木山古墳2


馬見古墳群
 馬見丘陵一帯には四世紀から五世紀に築造された大型の古墳が集中しており三支群に分かれます。北東支群は川合大塚古墳を含み、中央支群は巣山古墳、新木山古墳、佐味田宝塚古墳を含み、南支群は新山古墳、築山古墳などを含みます。古墳の築造年代は、新山古墳が一番古くて、全長137mの前方後方墳です。次いで佐味田宝塚古墳が古く全長103mの前方後円墳で家屋文鏡が出土したことで知られています。これらの古墳は全長200メートルを超える大きな古墳もあり、大王墓であるとする著名な学者もいるが古事記、日本書紀、延喜式には一切記述がなく疑問である。葛城古墳群は、葛城氏一族の古墳であるとともに、その祖先とされる武内宿祢と擬制的な同族関係を持ったとする氏族の首長墳が集中して築造されているものと推測される。

巣山古墳
奈良県北葛城郡広陵町にある巣山古墳は4世紀末に造られた全長220mの大型の前方後円墳で、勾玉、鏡、石製品などが出土し、前方部にも石室が造られています。昭和27年に国の史跡指定がされているが宮内庁管轄ではなく、奈良県では一般人が立ち入ることができる数少い大型の前方後円墳です。平成12年度より広陵町によって史跡整備と発掘調査がすすめられており、出島状構造物や家形埴輪などの形象埴輪が見つかっています。出島遺構と埴輪は神仙思想の影響を受けた首長層が描いた神仙界を表現しているのではないかと推測されます。

<巣山古墳堤>
巣山古墳1

<巣山古墳出島遺構>
巣山古墳2

<巣山古墳墳丘>
巣山古墳3

ナガレ山古墳
 奈良県北葛城郡河合町にある5世紀初頭頃に造られた全長105mの前方後円墳であり、昭和51年に国指定史跡となった。古墳の東側は1600年前の築造された姿に再現されています。墳丘には葺き石が施され、675本の埴輪が復元されて並べられています。古墳の西半分は築造時の1600年前の姿を留めています。前方部に埋葬施設があり、箱形木棺を粘土で覆った粘土槨となっていました。棺内は朱で塗られ頭部は特に赤くなっていました。石製勾玉、管玉、臼玉、棗玉や鉄製刀、鎌形、鋤崎などが出土しています。

ナガレ山古墳1

<ナガレ山古墳東側復元>
ナガレ山古墳2



三吉(みつよし)石塚古墳
 奈良県北葛城郡広陵町にある三吉石塚古墳は新木山古墳(全長200m)のすぐ西側に築かれた東向きの古墳であり、新木山古墳の陪塚であると推定されている。三吉石塚古墳は、5世紀に造られた全長62mの帆立貝式前方後円墳で、周囲に馬蹄形の周濠が掘られている。現在は整備され葺き石が敷かれ、埴輪が並べられている。

三吉石塚古墳1

<三吉石塚古墳墳丘>
三吉石塚古墳2



 
新木山(にきやま)古墳
 奈良県北葛城郡広陵町大字三吉字新木山にある三吉石塚古墳のすぐ東側に造られた全長200mの前方後円墳であり、五世紀前半の築造と推定されている。馬見古墳群中央支群の中では一番南側にあり、巣山古墳と匹敵する大型の古墳である。郡山の新木山古墳と同じく陵墓参考地とされ宮内庁が管理しており古墳に立ち入ることはできない。

<新木山古墳>
新木山古墳



新山古墳
 奈良県北葛城郡広陵町にある4世紀中頃に造られた馬見古墳群最古の前方後方墳で全長137メートルあります。前方後円墳でなく前方後方墳であることが古さを示しており、大塚陵墓参考地とされ宮内庁が管轄しています。埋葬施設は竪穴式石室で、鏡34面、鍬形石、石釧、中国の晋朝製と推測される金銅製帯金具が発掘されています。34面の鏡の内で舶載鏡とされるのは画文帯神獣鏡3面と三角縁神獣鏡7面で、仿製鏡の占める割合が多い。直径20cmを越える大型の鏡が多い。例えば直弧文鏡(直径27.9cm、20.8cm)、方格規矩四神鏡(面径29.2cm)などが出土している。

新山古墳

大塚陵墓参考地


<新山古墳>
DSCF3655_convert_20120430122243.jpg







プロフィール

青龍

Author:青龍
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
萩 (2)
訪問者数
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR