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中国五台山の旅 その10(南禅寺)

南禅寺(山西省忻州市五台県李家村五台山)

 南禅寺の大仏殿は中国現存最古の木造建築で、782年(建中3年)に建立されたことを示す墨書が平梁に残っています。南禅寺は五台山の中心部の台懐鎮からは、かなり離れているので、通常の五台山のツアーのルートからは外されます。今回、何回も中国の寺院を訪ね見識の深い西山先生のご配慮で、田舎道を通って到着した、南禅寺を拝観することができ、とても良かったです。 

日本には世界最古の木造建築が法隆寺に現存し、金堂は670年頃、五重塔と中門は711年頃の建築とされています。勿論中国に仏教が伝わったのは、後漢の時代、1世紀頃とされており、北魏の時代、5世紀頃から雲崗石窟が造られています。

大仏殿
  基壇の外装はレンガを積み上げて造られています。建物の壁もレンガを積み上げて造られています。屋根は一重の瓦葺で、中央に一対の 鴟尾が載っています。木造の斗栱によって屋根を支える構造を作っている。屋根裏の隅の垂木は扇型になっており、並行垂木は採用していません。

仏殿内部の中央には、石に綺麗な花柄を彫りタイル状に化粧した須弥壇が造られ、その上に仏像が17体安置されている。
 須弥壇上の天井は簡易折り上げ式にして天井を高くしている。 梁は3から4本の木を重ねて使って補強しています。また梁の上に蟇股を載せもう一段の梁を通して、高い天井を構成しています。

17体の仏像(塑像)
  本尊は釈迦如来坐像で六角形の2段の台座に坐っています。 文殊菩薩は獅子の上に騎乗し、普賢菩薩は象に騎乗しています。全体的に眼を見張るようなとても美しい仏像を拝観できとても嬉しかったです。やはり古いものはとても優れた仏像が多いです。本来、壁には壁画が描かれていましたが、保存するため現在は、別の建物に収納しているとのことでした。

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外壁
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全国重点文物保護単位
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山門
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境内配置図
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境内
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大仏殿(中国最古木造建築 782年建立)
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同上
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隅の組物
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扇垂木
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隅の組物
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隅の斗栱
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飛燕垂木と固定垂木
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配殿(壁画収蔵)
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寺務所
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配殿
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南禅寺図録より
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南禅寺全景
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建築構造1
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建築構造2
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墨書(建中三年)平梁
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同上
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17体仏像(塑像)
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童子
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釈迦如来坐像
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文殊菩薩像
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普賢菩薩像
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須弥壇
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壁画(一部)
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しび
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中国五台山の旅 その9(金閣寺)

 金閣寺は唐代の767年に創建された古刹で、円仁は五台山を去り長安に向かう際に、金閣寺に立寄り、堅固菩薩院に宿泊しています。そのとき、円仁は院僧から、日本の僧侶で最澄や空海らとともに804年に遣唐使船で中国に渡り、中国で亡くなった霊仙三蔵(れいせんさんぞう)の逸話を紹介しています。霊仙は2年間、金閣寺の堅固菩薩院に住し、その後移動して七佛教誡院に向いて亡くなりました。

 霊仙三蔵は興福寺の高僧で、日本人で唯一、中国皇帝から三蔵の称号を授与された、滋賀県近江出身の僧侶です。霊仙は中国の高僧「般若三蔵」から、サンスクリット語を学び、「大乗本生心地観経」の筆受と訳語を著しています。その業績を称えて「憲宗皇帝」から三蔵の称号を授与されました。なお、滋賀県大津市の石山寺に、霊仙三蔵直筆の「大乗本生心地観経」が現存し、境内にはその業績を称えた「霊仙三蔵顕彰碑」が建っています。

金閣寺境内には、「日本国霊仙三蔵大師行迹碑  中国金閣寺」と刻印された顕彰碑が建っており、感動しました。

円仁は金閣寺で大聖文殊菩薩が青色の獅子に乗っている像を拝み、霊仙の手皮に描かれた仏像と金銅の塔を見ました。
その他数々の佛跡や仏像を拝観しました。

金閣寺南天門
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金閣寺
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説明板
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大悲殿
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正面から
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横から
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上客堂
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白塔
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日本国霊仙三蔵行迹碑 中国金閣寺
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中国五台山の旅 その8(南台頂)

南台頂(標高2,474m:錦繍峰:【普済寺】)

 南台頂へはスケジュールの都合上、金閣寺参拝の後で、到着しました。南台頂は五台山の中で最も標高が低い山ですが、標高2、474mもあり、錦繍峰と呼ばれます。 天候は相変わらず悪かったです。  普済寺には、荒天にも関わらず大勢の参拝者がお参りに来られていました。 普済寺には智慧文殊菩薩をお祀りしています。智慧文殊殿がありました。 なお、西山先生のご案内で、古佛殿と古文殊洞に安置されている古い仏像を拝観しました。日本の飛鳥・奈良時代の仏像とよく似た仏像も拝観できました。近年の文革などで五台山の古い仏像が取り壊され、最近造像した煌びやかな仏像を多く拝観しましたが、やはり古い仏像はとても良いものが多いと思いました。

 普済寺の仏殿の裏にはチベット仏教のラマ塔形式の白塔が建っていました。

南台頂山門
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吉祥経碑
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南台普済寺
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四天王坐宝殿
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持国天
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古佛殿
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古文殊洞
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ーー
白塔
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智慧文殊殿
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チベット仏教白塔
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中国五台山の旅 その7(中台頂)

中台頂(標高2,893m:翠岩峰【演教寺】)
 到着した標高2893mの中台頂の頂上はあいにくの荒天で、横殴りの強い雨風が吹き付けていました。演教寺へ至る橋の上の両側には、笛などの楽器を持った多くの飛天の銅像が出迎えてくれました。そして、風雨を避け、大雄宝殿に入りました。
 円仁が訪れたときには、則天武后寄進の鉄塔が3本建っていたそうですが、今はありません。

中台は五台山の中心に位置します。 円仁はまず中台頂に入り、次に西台頂、北台頂、東台頂に巡礼しました。

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演教寺
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飛天像
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横笛をふく飛天像
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大雄寶殿
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古代の祈光塔
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中国五台山の旅 その6(北台頂)

北台頂(標高3,058m:葉斗峰;【霊応寺】)

 北台頂は五台山の最高峰で3千メートルを越える標高があり、天候が不順です。貸し切りのバンで東台から到着した北台も、風雨は相変わらず激しく、雷鳴さえも聞こえてきました。北台の石畳の道を歩くと、酸素不足のためか、少し息苦しさを感じました。

 清代の乾隆帝は何度も台頂寺院の文殊菩薩の参拝を試みましたが、風雨が強く果たせなかったため、台懐鎮の顕通寺の近くの寺院に、5体の文殊菩薩のお身代わり像を造像して、拝んだそうです。

 阿南・ヴァージニア・史代氏は、『「龍王を詣でずして五台山を去るなかれ」という格言を知らない者はいない。龍王は五台山の守り神なのだ。それは来訪者にとって、円仁の時代もいまも変わらない』、と述べています(「円仁・慈覚大師の足跡をたずねて」)。

 円仁は日記に、「各台に百毒龍あり、五台に五百毒龍があるが、北台の龍王を以て君主と為す。この龍王及び眷属の五百龍は文殊に降伏せられ、帰依して敢えて悪を行わず」と書いています。

 強い風雨の中、池の辺に建つ竜王堂に入り、廣済龍王菩薩像を参拝しました。なかなか威厳のある姿の龍王像が五体安置されていました。 竜王堂を出て、池の周りを歩き、天王殿で四天王像を拝観し、霊応寺の無垢文殊堂に入り、無垢文殊菩薩像を拝観しました。 きりっとした引き締まった緊張感あふれる素晴らしいお姿でした。

日本の奈良、平安時代、鎌倉時代の文殊菩薩信仰や龍王を祀るルーツはここ、五台山にあると思いました。

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北台頂
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龍王堂
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廣済龍王菩薩
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五大龍王
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吉祥如是
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天王殿
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持国天
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増長天
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霊応寺
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同上
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無垢文殊殿
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無垢文殊菩薩
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