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国名勝・国史跡 慈光院

2016年1月に慈光院に行ってきました。大和小泉藩2代藩主片桐貞昌(1万3千石)は、父貞隆(摂津茨木城主 片桐且元の弟)の菩提を弔うため、今から353年前の1663年(江戸時代の寛文3年)に、大徳寺から玉舟和尚を迎えて、慈光院(臨済宗大徳寺派)を開基しました。 貞昌は石州流の茶道の祖であり、江戸幕府4代将軍家綱のとき、将軍家茶道指南役となりました。

慈光院(一之門)
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看板
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庭園は大和三名園(慈光院、竹林院の群芳園、當麻寺中之坊香藕園)で、国史跡・国名勝に指定されています。禅寺の庭園ですが石をほとんど用いず、サツキの大きい丸刈込と、数十種類の木々の寄せ植えの刈込は、1年中青々として、境内の白い砂と調和しています。大和盆地東方の青垣は庭園の生命線です。

大和青垣と庭の垣
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2014年5月撮影
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松と手水鉢(国重要文化財)
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<角(かど)ばらず手水鉢(国重要文化財)>
書院東側縁先にあり、一辺30cm、高さ78.5cmの花崗岩製角柱に径27.5cm、深さ23.5cmの水溜りを掘っています。角がとれているので、このような愛称がついたと思われます。

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大刈込と独座手水鉢

<慈光院独座手水鉢(どくざちょうずばち)(国重要文化財 S.19.9.5)>
書院南縁沓脱石の少し西側の縁先にあります。縞状片麻岩の上部を平坦にして、卵型の水溜りを彫っています。

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冬の庭園
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茅葺の農家風の書院(国指定重要文化財)は天井や鴨居を低くして、座敷に坐ったときに安らぎと落ち着きを与えます。
(下は、2014年5月撮影)
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座敷(下は2、014年5月撮影)
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茶室の「高林庵」(国指定重要文化財)は片桐石州の代表的な席で、全国に現存する茶室の中では最古の席といわれています。
高林庵茶室
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客間から廊下越しに庭を見る
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2014年5月撮影
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茶室の「閑(かん)」(国指定重要文化財)は陰の席で暗くなっています。
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<女の字手水鉢(めのじちょうずばち)>(国重要文化財)
書院の北縁と閑茶室縁とが直交する角にあります。縞状片麻岩を加工しています。上から見たとき「女」の字の形をしているので、この愛称がついたのかも知れません。

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参考文献
(1)大和郡山市 「ふるさと大和郡山歴史事典」、昭和62年5月31日発行。


文化探訪講座 その2(つづき)

 慈光院のつづきです。 茨木門から左手の石畳を通って寺務所に入ります。石畳みのテクスチャに感心しながら進むと、道は微妙に左に斜行し、次の場面に対する期待感を高めます。 寺務所で受け付けを済ますと、視界が遮られ奥へ通されます。やがて視界がぱっと開け、庭園と借景を眺望できる書院へ通されます。何度見ても惚れ惚れする風景です。

<書院から庭園>
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<借景と庭園>
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<生命線の借景にスーパの建物>
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<枯山水>
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<手水と松>
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<観音堂への道>
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<観音堂>
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<お茶室>
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<書院の間掛軸>
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<本堂>
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<萩>
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文化探訪講座 その2

文化探訪講座第1回では午前中の講座のあと午後は慈光院へ行きました。

慈光院は江戸時代の寛文3年(1663年)に小泉藩主片桐貞昌が亡父貞隆の菩提を弔うため、小泉の景勝地に大徳寺の玉舟禅師を迎えて創建した寺である。片桐貞昌は茶人として高名であり石州流の祖であり、徳川将軍家のお茶の指南を務めた。建物は書院と本堂が最初に建てられ、寛文11年にお茶室が造られた。現存する書院と茶室は創建時の建築が残っており、国の重要文化財の指定を受けている。また、庭園は奈良盆地の青垣を借景として、枯山水とサツキの大小の刈込を配置し、慈光院八景を表現している。庭園は国の名勝・史跡に指定されている。

<表門へのアプローチ>
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<表門:一之門>
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<暗:門を入ると視界が遮られる>
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<暗:切り通し道、木の根に驚く>

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<暗:切り通し道が続く>
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<重厚な茅葺の茨木門>

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<明:門を入ると視界がパッと広がる>

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<明:至書院:二筋の石畳>

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<明:至寺務所>

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文化探訪講座 その1

  2014年9月26日、大和郡山市矢田町に所在する国立奈良工業高等専門学校で大矢良哲教授による文化探訪講座「禅の庭—日本庭園の美を探る--」(全3回の公開講座)が開催されました。関係者の方に情報工学科棟玄関にある赤膚焼窯元小川二楽氏作の珍しい壁画「彩鳳舞丹霄」(さいほうたんしょうにまう)を見せて頂きましたので、その画像を紹介します。 彩鳳とは五色(赤・青・黒・白・黄)の羽根をもつ鳳凰(ほうおう)で、それが丹霄(たんしょう)、すなわち澄みきった大空に舞うということで、おめでたいことを意味するそうです。その書は、お茶室の掛け軸としてもつかわれるそうです。

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慈光院

大和郡山市小泉町にあり大和三名園の一つに数えられている慈光院(臨済宗大徳寺派)に行ってきました。慈光院は大和郡山の小泉藩の大名片桐貞昌(石州)が父貞隆の菩提を弔うため、1663(寛文3)年に建立しました。片桐貞昌は茶道石州流の祖であり、茶の教えは武士の間に広がり、武家流茶道を完成しました。特に、貞昌は徳川第四代将軍家綱の茶道師範をつとめるなどして茶道や庭園造りで名を残しました。

書院・茶室(江戸時代、国重要文化財)
書院庭園(江戸時代、国名勝・国史跡)


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公道から慈光院の表門へ入る坂道自体が、大小の石を敷き詰めた参道となっており、特別の空間に入ることを予感させました。表門は質素な作りとなっているが門前に「名勝及び史蹟慈光院庭園」、「茶道石州流発祥の寺」と刻まれた秀筆の石標を見ると期待感がふくらみました。

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門柱に「一之門 慈光院」とかかれています。門を入ると道はすぐに直角に左折しています。正面は土がむき出しになった低い土手になっており,土手の背後には樹木が茂っているため、境内の見通しが全くきかないように設計されています。

<石敷き道:最初は左折>
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「文部省」名のある掲示板
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一之門を入り左折すると、左右に赤土に木の根がむき出しになった低い土手が続き、正面の道は右に直角に曲がっているため先の見通しは全くききません。そのような道の真ん中には大小の石を巧みに配置した石敷きの道が続きます。なぜか心が癒される感じがしたので、このような石の分布のテキスチャに興味を覚えました。


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<石敷き道:次は右折>
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石敷きの模様が素晴らしい。同じパターンは二つとしてないのにまとまっています。
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次にコーナを右折すると石敷きのプロムナードが同様に続き、今度は正面の道は直角に左折し茨木城城門へと続いています。

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<石敷き道:次は左折>
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茨木城城門は伯父片桐且元が城主であった摂津茨木城の楼門を移築したものです。城門の屋根を茶室にふさわしく風格のある二重の茅葺に改造し、山門には「園通」と寺院の号が書かれた額がかかっていました。山門の天井に使われている木に曲がったものを使っているのが素朴で自然さを感じました。

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門を通ると、石畳の道は二手に分かれ、右手に書院造りの建物が、左手に寺務所が見えました。左の石敷きの道は手前の先が尖っており、進んで行くとまた微妙な角度で曲がっており寺務所の玄関へ誘導されました。
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受付を済ますと、書院造りの緋毛氈を敷いた絶景のお茶席に案内され、間もなく抹茶とお菓子が出され、おいしく召し上がった。
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その後、ゆっくりと庭園を鑑賞した。以前訪れたときは秋であったせいか、今回は庭園の様子が違って見えた。今、青葉が豊かな絶好の季節であり庭園のさつきの刈りこみが、厚みがあって大きく膨らんだように見えた。特に、一番大きい楕円形をした背丈の高いさつきの一群は大変素晴らしかった。


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庭園に出て,さつきの刈りこみの間をめぐりながら庭の鑑賞と書院造りの建物を外から眺めて楽しんだ。借景の大和盆地東側の青垣が藍色に見え美しかった。

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お茶室

<二畳台目>
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<三畳>
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<鐘と松>
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