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史跡朱雀大路跡発掘調査現地説明会 その2

今回の発掘調査区は南区と北区に分かれています。平城京の正門である朱雀門の南西に位置し、平城京の街区(平城京右京三条一坊一・二坪)にあたる場所で、調査以前は民間企業の敷地でした。

<南区>
南区では朱雀大路の西側溝が南北約20mにわたって検出されました。素掘りの溝で、幅は3.3m~4.8m、深さ60cm以上です。
また、調査区西南部には東西約5m、南北約1mの瓦溜りがあり、また溝にも瓦が検出され、本来は瓦葺きの築地塀が存在したと想定されます。さらに、三条条間北小路(道幅5.5.m)の東西溝が2本検出され、西から東へ流れて朱雀大路の西側溝に接続しています。

朱雀大路の部分(右側)と西側溝(左側)
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朱雀大路の西側溝
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南区遺構全体
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瓦溜りと杭
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<北区>
北区では朱雀大路の西側溝が南北約20mにわたって検出されました。素掘りの溝で東側に杭列が並び、シガラミで護岸された痕跡が残っています。奈良時代の木が腐らないで残っていたとは驚きです。南北で高低差があり北から南へ低くなっています。
坪内東西道路の北側溝が約2.4mにわたって検出されました。南側の溝は後世の削平で残っていません。
また、西側溝の東岸と西岸に橋の橋脚とみられる柱列が検出されました。この部分が右京三条一坊一坪を南北に二分する東西道路(坪内道路)と考えられます。

朱雀大路西側溝
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杭列
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坪内東西道路の北側溝
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溝に架かる橋?
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北側溝
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<出土遺物>
奈良時代の軒瓦が出土、南区瓦溜りから大量の瓦が出土

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和同開珎(708年)、萬年通寶(760年)、銅釘、土馬が 北区西側溝から出土しました。
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史跡朱雀大路跡発掘調査現地説明会 その1

2016年3月5日、午前11時30分より、奈良文化財研究所は朱雀大路の発掘調査現地説明会を開催しました。今回は朱雀大路西側溝を40mに渡って検出し、従来の調査で分かっている東側溝との中心間の幅が約74mであることが分かりました。奈良時代に、幅約74mの道路(朱雀大路という)が、朱雀門から大和郡山市の羅城門まで、約3.7kmに渡ってあったことを実証しました。現在、幅74mを越える道路は関西にはありません。 中国の長安の都、大明宮の朱雀大路の幅は平城京の約2倍あったそうです。唐の都がいかに巨大であったかうかがい知ることができます。

史跡朱雀大路跡
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説明
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朱雀大路復元
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朱雀門
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発掘現場(左側テントが受付)
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受付テント
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東側溝発掘
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