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野中寺の弥勒菩薩半跏像

4月18日に、帝塚山大学教授の西山厚先生同行のバスツアー「河内の国宝三観音ご開帳めぐり」に参加し、藤井寺(国宝十面観音立像)、道明寺(国宝十一面観音立像)、野中寺(重要文化財弥勒菩薩半跏像)、感心寺(国宝如意輪観音坐像)をめぐりました。この日は小雨の中でしたが、いつもながら、仏像に精通した西山先生ならではの解説を聞かせて頂き、堪能しました。4月18日は河内の三観音の御開帳日で、それに合わせたツアーでこられた参拝者も多かったです。今回は野中寺と弥勒菩薩を拝観した印象について報告します。

野中寺(高野山真言宗)
 大阪府羽曳野市野々上に所在する野中寺は、今から1400年前に聖徳太子の命を受けて蘇我馬子が建立したとの寺伝を持つ古刹です。同寺は百済系の船 史の本拠地にあり蘇我馬子の腹心として勢力を伸ばしました。野中寺は、叡福寺の「上の太子」、大聖将軍寺の「下の太子」に対して、「中の太子」とよばれる「河内三太子」のうちの一つです。

創建当初は、寺院は法隆寺式伽藍配置(ただし、東の金堂と西の塔は互いに向き合う)で南大門は竹内街道に面していました。
南北朝の争乱のおり伽藍は灰燼に帰したが礎石が残り、中門跡、金堂跡、塔跡、講堂跡、廻廊跡は昭和19年(1944年)に国の史跡指定を受けています。

弥勒菩薩半跏像(金銅、像高18.5cm、国重要文化財)
 白鳳時代の天智天皇五年(666年)に造像された弥勒像であるとの銘が台座に彫られているため、製作年代と尊像銘が分かる貴重な仏像である。今回は御厨子の扉が開けられ、厨子の中に安置されたお姿をまじかで拝観しました。台座の刻銘「丙寅年四」などがはっきりと確認できました。像高わずか18.5cmの小さな金銅の仏像でしたが、「台座に腰かけ、左脚を踏み下げ蓮の踏台に載せ、右脚を組み右手の指の先を頬に触れ、少し目線を下向きにして何かを考えている」 素晴らしいお姿をしていました。冠のところには少しですが緑青が出ていました。 なぜ白鳳時代にこのような物思いにふけるお姿が刻まれたのか、想像もつきません。

弥勒菩薩(奈良博物館白鳳展ポスターより)
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中門
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阿形
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吽形
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金堂
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説明板
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塔跡
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礎石(添柱付心柱穴)
橘寺と同じ地下式の心礎をもつ。
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金堂跡
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伽藍配置は東に金堂、西に塔で互いに向き合う。
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