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極楽寺ヒビキ遺跡と葛城氏の首長居館

 2012年2月21日、奈良世界遺産市民ネットワークによる小笠原好彦先生古代史講座「御所市極楽寺ヒビキ遺跡は豪族居館か」と題する講演がありました。人気の講座ですので、会場一杯の参加者がありました。葛城山山麓で発掘された極楽寺ヒビキ遺跡の性格について独自の見解を述べられ、先生の流れるような説得力のある講演に引き込まれ、あっという間に講演時間が終了しました。
豪族という言葉は猛き者という意味があるが、首長という呼び名がふさわしい。首長はその地方の政治、経済(交易)、祭祀を司る人物であり、豪族居館は首長の居館と呼ぶ。

講演の内容は以下の通りでした。
1. 極楽寺ヒビキ遺跡の遺構の堀・塀と土橋
2. 西南隅の大型建物の復元と性格
3. 入口の三連穴
4. 南郷遺跡群と極楽寺ヒビキ遺跡
5. 類似の遺跡から見た遺跡の性格

この遺跡の性格は交易をおこなう市場である、建物は市楼(中国、平遥城の市楼)のようなものであり三連穴に幡を建て、その日の市の種類を知らせたのではないか、市の周りは塀で囲み入口を作った、など独自の見解を語られました。大変面白かったです。

なお、現在奈良県立美術館で開催中(2月4日~3月20日)の「やまとの地宝展」で展示されている、極楽寺ヒビキ遺跡の大型(?:実際は中型)建物復元模型(黒田龍二氏復元)には壁がなく、復元CGの場所は冬場はとても寒いので、壁なしの建物では生活できないのではないかと問題点を指摘されました。遺跡と建物の性格も考慮した復元が望まれのではないのでしょうか。



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