FC2ブログ

第69回法隆寺夏期大学開催要項

昨日、2019年7月26日(金)〜29日(月)まで開催される第69回法隆寺夏期大学の開催要項が送られてきました。
 プログラムを見ると今年も魅力的な講義が目白押しです。7月26日の午後14:00からは、金堂・五重塔に対するドレンジャ―放水があり、その後、伽藍特別拝観があります。 若草伽藍や収蔵庫(焼損壁画)をはじめ、上御堂、西円堂、聖霊院、夢殿の秘仏が拝観できます。 
 最近では、夏期大学への参加者希望者が多く、早い目(6月中)に参加申込みをしたほうが良いかと思います。

開催要項は以下の通りです。

IMG_20190602_0004t.jpg

IMG_20190602_0003t.jpg






 
 

 

2018法隆寺夏期大学(1)

 2018年7月26日、第68回法隆寺夏期大学は、般若心経読経による奉告法要からはじまりました。 会場の聖徳会館では予定より時間を早めて8時過ぎから受付が開始されました。聖徳会館には、法隆寺や聖徳太子、仏教や歴史や美術に感心を持つ640名余の方々が全国から集まり、館内は熱気に包まれました。夏期大学参加者はピンクの徽章を付けているので一目で分かります。これを付けないと特別拝観の伽藍に入場できません。

午前中は以下の2つの講座がありました。
第1講 聖徳太子「勝鬘経義疏」解題Ⅲ 聖徳宗管長 法隆寺住職 大野玄妙 
第2項 飛鳥奈良時代における唐文化の受容 奈良国立博物館長 松本伸之

参道沿いにある、志むら食堂で昼食をとり、中門前での記念撮影の後、西院伽藍に入りました。

午後2時過ぎから西院伽藍ドレンジャ―放水があり、14:15から16:30までは、法隆寺の若手の僧が案内し、伽藍特別拝観が行われました。 今年も上御堂、西円堂内、聖霊院、収蔵庫、大宝蔵殿、若草伽藍、夢殿救世観音拝観、舎利殿、絵殿、伝法堂が特別拝観しました。 特別拝観では、このときでしか、まじかでお姿を拝観できない、国宝の聖徳太子像にお目にかかりました。
写真では厳しいお顔に見えるのに、まじかで見上げると、どうしてこのように、穏やかなお顔になるのか、とても不思議です。また、厨子内障壁画の蓮の青色が、どうしてこのような綺麗な色になるのか、大変不思議です。

入場口
IMG_2282s_20180727000117ac9.jpg

聖徳会館
IMG_2291s_20180727000118c1d.jpg

夏期大学案内板
IMG_2295s.jpg

因可池
IMG_2292s.jpg


--
南大門前
IMG_2296s.jpg

中門方向
IMG_2298s.jpg

--
ドレンジャ―放水
IMG_2311s_20180727000125b04.jpg

IMG_2314s_20180727000127d01.jpg

IMG_2322s.jpg

--
焼損壁画収蔵庫
IMG_2335s.jpg

若草伽藍
IMG_2341s.jpg

塔跡・金堂跡
IMG_2344s_201807270001336b9.jpg

若草伽藍塔心礎
IMG_2347s_20180727000134215.jpg

塔心礎と南方向
IMG_2352s.jpg

塔心礎
IMG_2353s_201807270001377c3.jpg

添柱と心柱据付跡
IMG_2354s.jpg












第68回(2018年)法隆寺夏期大学開催要項

2018年度の第68回法隆寺夏期大学(7月26日~29日)の開催要項が送られてきました。昨年度参加回数が5回となり表彰を受けましたが、今年も参加を予定しています。最近は参加希望者が多く、申込み締切日前に満席となりますので、6月中には申込みを済ませたいものです。

法隆寺の夏期大学は毎年、充実した講師陣の講座が開催されますので楽しみです。夏期大学初日午後には、普段は非公開の若草伽藍の特別拝観があります。また、焼損壁画収蔵庫の拝観もあります。そして、夢殿の国宝の救世観音像や聖霊院の秘仏の国宝聖徳太子像などが拝観できます。参加費は3000円です。申込み方法は法隆寺にお問い合わせください。

IMG_20180602_0003t.jpg

IMG_20180602_0004t.jpg

第67回法隆寺夏期大学(4)

 夏期大学も最終日を迎えました。今回も興味深い講座が多かったです。 夏期大学がきっかけでお知り合いになった方々と年一回の再会ができ、法隆寺に関わる色々なお話ができ、大変楽しい4日間でした。

 第7講は奈良大学名誉教授 東野(とうの)治之氏 「法隆寺壁画の模写と写真-桜井香雲と田中松太郎-」でした。
 桜井香雲による模写は近代的な意味での初めてのもので、明治17年7月から法隆寺金堂で作業を開始し、大壁四面、小壁八面、外陣小壁三面、内陣小壁四面の模写を行い、現在東京博物館の蔵品です。
  模写は原画の上に置いた和紙を上げて、原画を見て描き写す「上げ写し」の方法によるもので、便利堂の写真以前の壁画の状態が記録されており、大変貴重なものです。注目すべき点として以下を指摘されました。
 (1) 1号壁の中尊の優秀さ
 (2) 9号壁の剥落が大正期より少ない
 (3) 10号壁左脇侍の右手に欠損がない
 (4) 11号壁の普賢菩薩が乗る象の輪郭線がよく残っている
 (5) 6号壁中尊上半身が平板な描写に終わっており、何らかの事情で十分な作業が行えなかったか、本来の描写が差し替えられた可能性も考えるべき。
 
次に、東野治之氏は、大正7年に「法隆寺大鏡」として出版された、田中松太郎氏撮影の金堂壁画写真について述べられました。
昭和期ほど劣化が進んでいない状態の壁画が、熟練技術者による「コロタイプ印刷」によって残されていることを述べられました。図書館などで金堂壁画の写真をときどき見ますが、この講座で写真や模写にも色々な違いがあることを知り、今後壁画を見るときの良い参考になりました。 夏期大学初日の午後に、焼損壁画を収蔵庫で特別見学させて頂きましたが、壁画に描かれた絵には、インドのアジャンターから、中国敦煌などシルクロードを通じた西域文化の影響が色濃く残っており、まったく興味が尽きません。

第8講は浄土真宗本願寺派宗会議長 淺野弘毅氏「念佛って何?極楽浄土って何?」でした。
 夏期講座の最後は淺野弘毅氏により、親鸞上人が歎異抄で述べられた「極楽浄土」への道で締めくくられました。
 法隆寺には親鸞聖人が投宿し、因明を学んだという伝説があり「親鸞聖人御袈裟」が残っています。なかなか心のこもった淺野議長の講座で大変感銘を受けました。聖徳太子は仏教の教主として、今後も仏教会や多くの人々の尊敬を受けつづけると思います。今年も夏期大学初参加の方が多く感銘を受けた方が多かったようです。法隆寺夏期大学主催関係者に感謝申し上げます。

法隆寺
 中門は瓦の葺き替え中で、平成30年には修復工事が終了する見込みです。金堂と五重塔は世界最古の木造建築で、この美しい姿は世界の奇跡とも言えるでしょう。

IMG_5150s.jpg

法隆寺放水
 夏期大学初日にドレンジャー放水訓練がされます。
IMG_5166s.jpg

法起寺
 706年創建の三重塔(高さ23.9m)は日本最古の三重塔で、国宝に指定されており、世界遺産の構成建物です。正面から1重内部の心柱、四天柱、階段が見えます。 第一・三・五重の平面寸法が、法隆寺五重塔とほぼ同じで、飛鳥様式の雲斗も法隆寺の様式と似ています。 三重塔の姿を見て一様に、「いいですね!」、と感嘆の声を上げられる方が多いです。古いものは、良いものが多いですね。
IMG_5209s_20170730124505681.jpg

法起寺聖天堂
 現在の建物は寺僧の順光の発願により、江戸時代の1863年に建てられた三間四方、宝形造の建物で、金堂跡に東向きに建てられています。本尊は歓喜天像で円筒形の小さい厨子に安置されていますが秘仏で拝観できません。

IMG_5214s_201707301245066fd.jpg

なお、法起寺南門から聖徳太子が黒駒に乗って飛鳥まで通われたという太子道が田畑を縫うように続いています。コスモスの咲く季節に訪問されると夕焼けがとてもきれいでカメラマンが詰めかけています。

中宮寺跡

 中宮寺跡が国史跡となり現在公園として整備中です。塔が南側に金堂が北側に一直線状に並ぶ、いわゆる四天王寺式伽藍配置であることが調査により分りました。現在は整備工事中で、礎石跡にレプリカが置かれているようです。かなりできてきましたので、まもなく史跡公園として公開されるものと思います。

IMG_5202s_20170730124503d08.jpg





第67回法隆寺夏期大学(3)

夏期大学も3日目を迎えました。本日は講座終了後、5回目の参加者と10回目の参加者に対する表彰がありました。また、午後は護摩堂における護摩供養が行われました。法隆寺のお坊さん、真言を唱えておられました。

第5講:奈良文化財研究所所長 松村恵司 「高松塚古墳石室解体十年ー国宝壁画の恒久保存対策を振り返るー」

 高松塚壁画は昭和47年3月に発見され、昭和49年に国宝に指定され、昭和49年に保存施設が作られました。しかし、平成10年代半ばから、壁画の群像や白虎の絵などがカビや虫、ダニの発生などで劣化し、抜本的な対策が必要になりました。平成18年10月から約一年間かけて、古墳と石室を解体し、壁画の書かれた石材を取り出し、壁画の修復と恒久保存対策が実施されました。古墳と石室は、過去のM8以上の南海地震でひび割れが生じ、その隙間から木の根や虫、カビなどが侵入し、壁画の劣化の原因になったことが判明しました。石室解体過程の映像や被葬者から見た石室の壁画が映され、作業に関わった方々の苦労が偲ばれました。

 最後に松村氏は被葬者像について触れ、東西の男女群像の持ち物などから、この群像は大宝元年に大宝律令の完成を祝う行事に出かける様子を示したものではないかと述べられました。一位の人で、初めて大政大臣になり、大宝律令を編纂し、705年に没した、天武天皇の第9皇子の忍壁の皇子ではないかと、被葬者像を示しました。

第6講:薬師寺管主 村上太胤 「奈良仏教 ~伝統と修業~」
  薬師寺では毎朝6時から2時間講義があり、修業の一環として、唯識論の講義があるそうです。また、大峰山へ登山し、修業をされているそうです。村上氏の講義は受講者を飽きさせない素晴らしい講座でした。

ヨルカの池(聖徳会館前)
IMG_5185s_20170728220037085.jpg

夏期大学会場前
IMG_5190s.jpg

護摩堂
IMG_5195s_201707282200407d7.jpg


IMG_5197s_201707282200417db.jpg

IMG_5201s_20170728220043abd.jpg



護摩堂を後にして、法起寺へ向かいました。

法起寺三重塔
IMG_5222s_201707282210073fc.jpg

三重塔
IMG_5219s.jpg

同上
IMG_5211s.jpg




 
プロフィール

青龍

Author:青龍
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
萩 (2)
訪問者数
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR