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法隆寺お会式

 2019年3月22日〜24日の3日間、法隆寺・聖霊院(国宝)で、聖徳太子の命日(622年2月22日)から一ヶ月遅れで、1398回忌の「お会式」の法要が行われました。 2年後の2021年が1400年回忌の「大会式」の年となりますので、1300年回忌以来の盛大な催しが計画されていると思います。

 643年(皇極2年)11月1日に、蘇我入鹿は巨勢徳太(こせのとこだ)・土師娑婆(はじのさば)等を斑鳩宮に山背大兄を襲わせ、上宮王家を滅亡に追いやりました。 

 その96年後の739年、法隆寺の僧・行信は朝廷に願い出て、聖徳太子一族を供養するための上宮王院夢殿を建立しました。 その後、748年(天平20年)から夢殿で、聖徳太子の法華経などの講讃を中心とした太子の遺徳を讃える法会が始まりました。

 上宮王院の建物が老朽化したため、859年(貞観元年)に寺僧の道詮(どうせん)が建物の修理の発願を行い、852年(貞観13年)、聖徳太子の250年回忌に修理が完成しました。

1069年(治暦5年)には「聖徳太子絵伝」(国宝、現在東京博物館蔵)が描かれ、また太子の童子形像(七歳像)も造顕されました。
これは、1071年(永久3年)の太子の450回忌を意識して造られたものと考えられます。

太子の五百回忌に当たる1121年(保安2年)には、聖霊院が建立され、聖徳太子像や脇侍像(国宝、会式のときにご開帳される)が造顕されました。 聖霊院では、上宮王院夢殿の「聖霊会」とは別に「お会式」が行われるようになりました。

法隆寺のもっとも重要な法会が聖霊院で行われるお会式です。10年に一度行われる大会式では古儀に則り、八部衆が「南無仏舎利」、「聖徳太子七歳像」を担いで、大行列が行われます。1年に一度の「小会式」では、聖霊院内の聖徳太子像が安置されている厨子が御開帳になり、その前に聖徳太子へのお供物が置かれます。 大山立は類例を見ない豪華な飾りつけをしています。

お会式の期間中だけ、これらの飾りつけと同じものが、馬上の太子像をご本尊とする、律学院にも飾られます。

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南大門(国宝)の柱を額縁にして、1300年前の建物を眺望
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五重塔・中門・金堂(国宝)
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上土門(あげつちもん、重要文化財)
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唐門(からもん:重要文化財)
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東大門方向の露店
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中門(国宝) お会式の看板
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聖霊院(国宝)
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聖霊院正面
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東大門(三棟門:国宝)
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律学院(重要文化財、お会式のときにのみ開堂)
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法隆寺お会式

 法隆寺のお会式は3月24日に終了しました。 今年は桜の開花が例年より10日程早く、お会式の行事に花が添えられました。
今年は24日が土曜日で春休みに入った子供達も大勢来ていました。会場の聖霊院(しょうりょういん)には、赤・黄・緑・紫・白の幕が張られ、前面には幢が建て掛けられていました。 また、提灯が吊るされていました。
 
聖霊院の内陣では花形壇に聖徳太子に捧げる供物が飾られていました。
供物には以下のものがあります。
 (1) お仏飯、重ね餅
 (2) 「五杯御膳」 : 白の小判餅、ケイピン、三輪ソーメン、ネコ耳、黄の小判餅
 (3) 「十三杯御膳」: ミズクワイ、白豆、キンカン、青豆、カヤの実、ギンナン、黒豆、紅白寒天、ネズミ耳、クワイ、
    干柿、八角柱の切餅、ホオズキ

これらの供物の源流は朝鮮半島にあると言われ、ソウルの「国立民族学博物館」に陳列されている王朝時代のお供物によく似たものが見受けられるそうです。

供物(参考文献:高田良信「法隆寺の四季と行事」、小学館、1995)
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南大門前 お会式の看板
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屋台
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桜開花
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西院伽藍出口
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東大門前通路の桜
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桜拡大
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聖霊院正面
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聖霊院東からみた写真
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鏡池に映る五重塔と聖霊院
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法隆寺春季秘宝展(開催中)
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律学院(お会式期間開門)
聖徳太子騎乗像が内陣奥正面に安置されています。また会式の供物のレプリカが展示されています。

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夢殿北側しだれ桜
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法隆寺お逮夜

 法隆寺聖霊院では3月21日、夕刻6時から約1時間にわたって、お逮夜(たいや)法要が、行われました。 聖霊院の外陣に入りきらないほどの参拝者がかたずを飲んで法要を見守っていました。 今夜は、若い人達、特に女性の方々がたくさん来られており、世代を越えて聖徳太子に対する関心の強さを感じました。 

お逮夜法要は、僧侶たちが唱和する唄、散華の声明に合わせて南都楽所によって雅楽が楽奏されました。導師は太子講式を奉読し、その後太子和讃が唱和されました。 唱和中に女性のコーラスかと間違うような裏声で唱和されることもありましたが、男性僧侶による唱和でした。

内陣は、僧侶たちの手作りのお供物(くもつ)で、荘厳され、左右にとても大きい大山立一対が置かれていました。長い竹ひごの先には、黄から赤の絵付けがされた極楽鳥はとても奇麗でした。 米粉で作らているためかとてもすべすべとしていました。
柿揚げの半径は15cmはある円形をしており、随分大きかったです。写真でみるのと本物を見るのとでは質感に大きな違いがありました。

普段は閉じられている聖霊院内陣の厨子が3つとも開扉され、厨子内に描かれた蓮池の緑から青に続くグラデーションがとても奇麗で、輝いていました。法要終了後、内陣に入り厨子の間近で、平安時代の秘仏と対面しました。 どの像も木目がとても細やかで繊細で、写真で見るのとは全く違っていました。 少し下から聖徳太子像を見上げると、とても優しい繊細なお顔をしており、何か話しかけられているように思われ、感動しました。 

東大門閉扉(6時前)
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聖霊院
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法要後
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法隆寺の梅と桜

 法隆寺で一番賑やかなお会式(3月22日~24日)の行事が明日夜(21日夜、お逮夜)から始まりますが、現在境内ではその準備が進められています。今年は急に暖かくなったせいか、お会式の期間中に桜の花も見ることができそうです。

 大講堂東隅にある梅は前から満開ですが、「桜はまだかいな」、と思っていたところ、3月19日には隣のピンク色の枝垂れ桜が開花しました。梅と桜が同時に開花した様子をUPします。

金堂と五重塔
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大講堂東隅しだれ桜
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桜と梅が同時開花
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しだれ桜
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2017年法隆寺会式

 2017年3月22日午後1時から法隆寺聖霊院で「お会式」(聖徳太子御忌法要、3月22日~24日)の法要が行われました。太子講式のとき大衆によって「訓伽陀」が唱えられます。「梁塵秘抄」の一節「極楽浄土の東門は難波の海にぞ迎えたる 転法輪所の西門に念仏するひとまいれとて」と言う句が取り入れられており、太子信仰が西方願生の浄土信仰と結びついていたことがうかがえます。
また、「太子和讃」も本節の節回しでとなえられ、訓伽陀と同じくうら声の部分も含まれています。

聖霊院内陣の厨子がこの期間だけ開帳され国宝の仏像を拝観できます。中央の厨子には聖徳太子摂政像が安置されています。写真で見るのと違ってとても優しい表情をされています。向かって左側の厨子には山背大兄皇子像と殖栗王の像が拝観できます。右側の厨子には、卒麻呂王と高句麗僧慧慈法師のお像が安置されています。

お会式の飾りつけ(法隆寺HP参照)

内陣中央には花形壇(金襴の打敷)が設けられ、三段に分けて供物が置かれる。
 最上段:お仏飯、重ね餅(黄、緑、白)
 中段(五杯御膳):白の小判餅、ケイピン、三輪のソーメン、ネコ耳、黄の小判餅
 下段(十三杯御膳):ミズクワイ、白豆、キンカン、青豆、カヤの実、ギンナン、黒豆、紅白寒天、ネズミ耳、クワイ、干柿、八角柱の切餅、ホオズキ
 
大山立て
 花形壇左右に大山立が置かれる。土台の芯に日、月、星を表した餅を十二段積む。十二段積みの上にみかんを積み、その上に柿を揚げたものを配する。その上の杉の葉の間に、水仙を飾り、その上に梅を二段積む。一番上には割竹につけた極楽鳥と燕を平底籠に刺す。

会式が行われる三日間は、境内に屋台が出て近隣の住民や子供達、また法隆寺の講に参加されている由縁の方々、団体の拝観者や個人の方々が大勢拝観されます。

南大門前に会式の看板
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本坊門前に幔幕
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聖霊院(特別の飾り)
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律学院(東大門を夢殿方向へぬけてすぐ左手)
   聖徳太子馬乗像、聖霊院と同様の花形壇飾あります。
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屋台
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