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法隆寺修正会

 768年(神護景雲2年)に称徳天皇が平城京の大極殿ではじめて以来、諸国の寺々で行われるようになった「金光明最勝王経」にもとづく「吉祥悔過」の行事が、1月8日から法隆寺で厳修され14日に満行を迎えました。 12日から14日までの午後(夜)の行事には許可された一般の者が拝観できます。

千年以上中断することなく続く、伝統行事を拝観して、1年間の罪過を懺悔し、国家の安穏、万民豊楽、寺門の興隆を祈願する法会に、身の引き締まる思いがします。

夜のとばりの降りた法隆寺の金堂へ至る通路には、足元の灯籠が灯され、行事を警護する関係者も明かりを灯し、金堂の中へ導いてくれます。たたきの回廊に置かれた椅子の足元から冷気が上がってくるので、膝かけは欠かせません。事前にお寺から事務所でうどんを頂きカイロも頂戴しました。

 午後の行事は日没、神供、初夜、半夜、厳祈、結願の順序で行われました。神供の行事では法隆寺西院伽藍の西北にある総社に行き、神様に柏手を打って行事の無事終了と感謝を祈願しました。「厳祈の儀」は、僧侶が加持仗をもち、十二神将の名を唱えつつ、鐃(にょう)を鳴らし、法螺貝を吹き、堂内を小走りに加持を行いつつまわる秘儀があります。秘儀の間は幕が降ろされ、バチバチと何かを打ち鳴らす大きな音がします。

 最後は金堂を出て、聖霊院の前で僧侶全員が一列に並びとても早口でお経を唱え、聖徳太子に対して結願の報告をします。

 法隆寺は飛鳥時代から現代まで、伽藍はもとより、法灯を絶やすことなく、古来から続く伝統行事を守りぬいてこられた数少ない寺院ではないかと思います。

南大門
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参道両端に置き灯籠
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西円堂から金堂・五重塔・中門を望む
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西円堂から畝傍山を遠望
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法隆寺金堂修正会

 法隆寺では現在、奈良時代(称徳天皇、神護景雲2年、768年)に平城京大極殿で始められた、7日間に渡るお正月の法会「金堂修正会」(吉祥悔過)(1月8日~14日)が行われており、明日1月14日が最終日です。 期間中、法隆寺境内は普段とは違ってピリッとした緊張感に包まれています。1月12日から14日の3日間だけ夜の法会に申込みによって許可された者の参列が許されます。

法隆寺ではこの法会は神護景雲2年から大講堂で行われていましたが、承暦2年(1078年)に、吉祥天像と多聞天像が金堂に安置され、それ以来、金堂で「修正会」行われるようになりました。法会は「六時の行法」で、「晨朝」、「日中」、「日没」、「初夜」、「半夜」、「後夜」と1日を6時に分けて行が行われます。東大寺2月堂の修二会も同様ですが、法隆寺の修正会とはかなり内容が違っています。

この法会では僧侶が人々に代わって1年間に犯した罪を金堂の吉祥天像と毘沙門天像に対して懺悔する「悔過」の行法です。
金堂釈迦三尊の前にはピラミット状に御餅がうず高く積まれてお供えされています。釈迦三尊像の後に牛玉像が据えられ、吉祥天の前には香水壺が置かれます。法要では加持杖や法螺貝や鈴の付いた鐃、および太刀が使われます。参列者には後程、牛玉札が送られてきます。無常息災を厄除けの護符とも言われ、かっては天罰起請文につかわれました。

修正会は奈良時代から1250年も続くとても重要な行事です。

続日本紀より
称徳天皇
神護景雲元年(767)

「春正月八日、天皇は次のように、勅(みことのり)した。
 畿内および七道の諸国は七日の間、おのおのの国分寺である金光明寺において吉祥天悔過の法(吉祥天を本尊として行なう罪過を懺悔する法会)を行なえ。そうすればこの功徳によって、天下が太平になり、風雨は順調で五穀が成熟し、万民は快く楽しく暮らして、諸方の生き物が、同じようにこの福徳にうるおうであろう。」 (宇治谷孟訳 「続日本紀(中)」 講談社学術文庫、P394)

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南大門よりの参道両側に灯篭
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上土門(重要文化財)
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1月の行事告知(重要行事が目白押し)
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竹で囲まれた伏蔵
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西院伽藍出口(灯篭)
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柿くえば鐘が鳴るなり法隆寺
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鏡池に氷張る[1月12,13日この冬一番の寒さ)
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大講堂では最勝王経讃説の法会
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金堂修正会
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提灯
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法隆寺からの帰り
法起寺
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金剛・葛城連峰と法起寺夕焼け
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法隆寺修正会

法隆寺では現在、寺僧たちによって、朝、昼、夜と修正会(1月8日から14日まで)が厳修中で、境内にはピリッと引き締まった空気がただよっています。

特に、金堂の東側入口には提灯が据えられ、金堂内部の内陣の金網が外され、内陣の仏像や壁画全体がTVで見るより美しく見通すことができ、何かこの世のものとは思えません。別世界にいるような感じさえします。 

法隆寺金堂
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金堂東面
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金堂東入口
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金堂内壁画は第一号壁から第十二号壁まであります。大きな壁4面には釈迦浄土図(第一号壁)、阿弥陀浄土図(第6号壁)、弥勒浄土図(第9号壁)、薬師浄土図(第10号壁))が描かれています。小さい壁は8面あり、第2号壁(半跏形菩薩像)、第3号壁(観音菩薩像)、第4号壁(勢至菩薩像)、第5号壁(半跏形菩薩像)、第7号壁(聖観音菩薩像)、第8号壁(文殊菩薩像)、第11号壁(普賢菩薩像)、第12号壁(十一面菩薩像)がとてもきれいに見えます。本当にきれいです。第3号壁の観音菩薩像は平山郁夫画伯が若かりし頃描いた美しい観音像ですが、このときしか見えません。というのは、第3号壁は正面東端の小さい壁ですので、金網が外れているときしか見えないからです。

釈迦三尊の前には、白い円形の餅が、ピラミッド状にうず高く積まれています。釈迦三尊、吉祥天、毘沙門天のまわりには法要のときは、高いローソク台に設置されたローソクに火が灯され普段とは違った雰囲気が醸し出され、読経が行われます。 一般参観者も拝観できます。

正午頃になると、普段は撞かれない、西院伽藍鐘楼の鐘が撞かれ、低音のゴーンという厳かな響きが聞こえてきます。この鐘は西円堂の鐘や夢殿付近の東院鐘楼の鐘とは違った厳かな音が鳴ります。1993年に日本で初めて世界遺産に登録された年には大晦日に西院伽藍の鐘楼の鐘が108回撞かれました。あとにも先にもこのときだけ初詣客が参拝しました。

1月12日から14日までは午後6時から7時20分まで行われる金堂吉祥悔過に許可された者が参拝できます。

法隆寺修正会は12日夜から「厳祈の儀」が行われます。出仕僧がそれぞれ、加持杖をもち、十二神将の御名を唱えつつ鐃(にょう)を鳴し法螺貝を吹き、堂内を小走りに加持を行い回ります。






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