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長弓寺と本堂(国宝)

 生駒市上町にある長弓寺を訪ねた。長弓寺は聖武天皇の勅願により行基が開基したと伝えられている。寺号は真弓山長弓寺である。

 寺伝によれば、富雄の名族であった真弓長弓(小野氏)が世嗣の長麻呂を連れ聖武天皇に従い狩猟をしていたところ、誤って長麻呂の矢に当たり亡くなった。寺の近くには長弓の墓と伝えられる真弓塚がある。

 天皇は長弓の悲運な最後を深く憐れみ、行基に命じて寺を建立させた。行基は命を受けて白檀の十一面観音を作り、牛頭天王、八王子の宮を建て、天皇の弓で本尊頂上の仏面を彫刻し、730年(天平2年10月18日)に落慶法要を営んだ。
その後、桓武天皇のとき、藤原良継が伽藍を中興し阿弥陀、釈迦、地蔵、四天王像を安置した。

 その後、鎌倉時代の1279(弘安2)年に現本堂(国宝)が建立され、1363(貞治2)年に修理され、1473(文明5)年に山名宗全の落人のために重宝等が破壊された。その後、1577(天平5)年信長に寺領を没収される。1866(慶応2)年と1936(昭和11年)に本堂の修理を行い、現在に至る。

【本堂】鎌倉時代 国宝
  本堂は鎌倉時代の和様仏堂の代表作であり、国宝に指定されている。本堂の桁行5間、梁間6間、一重入母屋造、向拝一間、檜皮葺の優美な曲線状の屋根をもつ本堂の棟木には1279(弘安2)年の墨書がある。堂内は外陣、内陣、脇陣に区画されている。組み物の簡素さを彫刻入りの蟇股で補っている。内部は虹梁、垂木を露出させている。なお、本堂敷地は斜面となっているが、床の束の長さを調節して、建物を水平に保っている独特な建築方法となっている。

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【仏像】
・黒漆厨子(鎌倉時代、国重要文化財)
 十一面観音が安置されている長方形の厨子の左扉に胎蔵界種子曼荼羅、不動明王、二童子像、右扉に金剛界種子曼荼 羅、降三世明王像の極彩色の絵が描かれている。

・本尊 十一面観音立像(平安時代、国重要文化財)
像高120cm、一木造り。典雅で慈悲深く気品のある像であり、平安時代の作とされているが藤原時代との説もある。

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<長弓寺境内案内図>
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<階段上って正面が本堂>
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<塔頭>
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<本堂への石段>
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<本堂正面>
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<本堂側面>
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<蟇股の彫刻>
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<向拝>
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<階段>
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<敷地の傾斜を床の束で調節>
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<伊弉諾神社(境内にある)>
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