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生前から菩薩と呼ばれた僧 忍性 その2

 大和郡山市の昭和工業団地の中を北から南へ大和中央道が通っています。 アピタ大和郡山店の前を通り、今国府(いまご)の交差点で国道25号線を横切り、昭和工場団地に入り、西名阪自動車道の下をくぐり、大和川にさしかかる手前の左手(東側)入った所に, 熊凝山額安寺(真言律宗)があります。額安寺は聖徳太子が建立した熊凝精舎の流れを継いでいるという言い伝えがあるようです。この辺りは「額田部」と呼ばれ、額田部氏の拠点であり、推古天皇が帰依した「額田寺」があった所です。奈良時代の額田寺伽藍並びに条理図(国宝、国立民俗博物館保管)が残っており、額田寺や条理、古墳などが描かれています。

本尊は乾漆虚空蔵菩薩半跏像(奈良時代作、国重要文化財、国立奈良博物館保管)です。また木造文殊菩薩騎獅像(平安時代後期、国重要文化財)が安置されています。額安寺は鎌倉時代に叡尊と忍性によって再興され、大和郡山市出身の叡尊はこの寺を中心に戒律を普及しました。境内には奈良県で二番目に古い銘をもつ宝篋印塔が設置されています。

額安寺
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本堂
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額安寺宝篋印塔

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推古神社
  額安寺の東すぐの村の中に、推古天皇を祭神とする推古神社と前方後円墳があります。

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額安寺五輪塔8基(鎌倉~室町)
  額安寺の北200メートルの所に鎌倉~室町時代造立の五輪塔8基(国重要文化財)」があります。第1塔が忍性の五輪塔で、人の背丈よりはるかに高い五輪塔です。調査の結果、骨臓器など11点の納置品が発見されました。忍性のお墓は鎌倉の極楽寺、生駒市の竹林寺でも同様の納置品が発見されました。

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忍性の五輪塔
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古代歴史文化協議会

 古代歴史文化の調査・研究・啓発に関心のある14県が共同して古代史の流れが解明できるような取組を進めようと「古代歴史文化協議会」を発足させ、昨日(2014.8.30)そのプレイベントとして、奈良県新公会堂能楽ホールにて、講演会が開催されました。講演者は以下の二人でした。

演題1:律令国家の完成プロセス(講師:京大名誉教授 金田章裕氏)

 講演では「大和国額田部寺伽藍並条理図」という古地図をもとに、大和郡山市の額田部地区の条里制について古文書に基づき興味深い話をされました。スライドで見せて頂いた古地図には、額田部寺近くに西に20度偏緯した条理が残っていることに大変興味を覚えました。聖徳太子の時代にタイムスリップして、古地図をもって額田部付近を散策してみたくなりました。

演題2:古墳出土の玉と神話の玉(橿原考古学研究所長 菅谷文則氏)

  古墳から出土した玉類、ヒスイ、瑪瑙、水晶、勾玉などについてスライドに絵を写して話をされました。古墳時代中期には韓国の新羅と伽耶において大量のヒスイ製勾玉が出土するが、日本列島近畿地方の古墳におけるヒスイ製勾玉の出土は減少傾向になるとのことでした。 鉄資源との交易によるものであろうと述べられたました。なお、今後、14県で古墳時代の玉類について調査・研究を進めるとのことでした。


講演会場前には各県の歴史関連の観光パンフレットが並べられ、個人的には居ながらにして14県のパンフレットが入手できよかったです。

「古代歴史文化協議会」
参加県:埼玉、石川、福井、三重、兵庫、和歌山、鳥取、島根、岡山、広島、福岡、佐賀、宮崎、奈良
事務局:奈良県教育委員会文化財保存課

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