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東大寺お水取り

 2019年3月6日に奈良ファン倶楽部主催の東大寺お水取りの解説付き特別拝観に行ってきました。 お松明に先立って二月堂北参籠所で講演がありました。 申し込んだときは東大寺長老の筒井寛昭師が講演を行うことになっていましたが、昨年12月に練行衆に選ばれ、本年は修二会の法会を取り仕切る和上を務めておられるので、講演は東大寺史研究所の坂東俊彦氏によって行われました。 

坂東氏は修二会(お水取り)の起源や行法の概略について、スライドを示して分りやすく説明されました。

講演会終了後は、お松明を各自で見て、終了後は練行衆の行を二月堂内陣に入って聴聞しました。この日は小雨でしたが、例年と違って比較的暖かくてよかったです。お松明は今年は二月堂舞台の上で見学しました。

大勢のアマチュアカメラマンで舞台上は混雑していたため写真撮影は大変でしたが、真近で童子の松明を担ぐ姿や、火の粉を散らす様子を見物できてよかったです。

なお、舞台へ登れるのは3月1日から7日までで、3月8日〜14日は立ち入ることが禁止されていました。

童子は長さ6m、重さ40Kgの松明を担いで、参籠所から二月堂まで約80段の石段を上ります。真竹の先には松脂を多く含んだ松明を付けて練行衆が上堂するための灯りとします。ぐるぐる廻すのは松脂が松明全体に行きわたるようにするためだそうです。
童子はヘルメットもかぶらず松明を担いでいるので、何かの拍子に火の粉を被らないとも限らないぞと思いました。

上の舞台にいると、練行衆の差懸(下駄)の音や、掛け声、半鐘の音、読経の声、声明などが聞こえてきます。最初は一人の練行衆が二月堂に上堂して、内陣を廻っています。 残りの10人の練行衆が上堂するための灯りとして、10本の松明が順次上がります。 最初は一人の練行衆が先駆けて内陣を廻って差懸の音を立てていますが、次に二人目の練行衆も廻るため音が2つになります。 最後に11人の練行衆の差懸の音がリズミカルに二月堂内に響き渡ります。

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大仏殿から二月堂へ至る階段
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二月堂下(四月堂、開山堂、閼伽井屋、興成神社、良弁杉)
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二月堂舞台より
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天平の甍
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参籠所の煙と松明上堂の石段の屋根
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寺院関係者による見学者に対する要注意
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舞台滞在許可期間
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西の局(法会を聴聞)
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暮れなずむ二月堂舞台
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お堂に水を散布する
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二月堂下と良弁杉
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お松明上堂

石段から1本目の松明の灯りが見えてきた
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階段上まで上堂
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お松明、舞台第一コーナへ
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火の粉が散る
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振り回す
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高く差し出す
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次のコーナへ
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2本目の松明
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3本目の松明
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飛び散る火の粉
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お松明終了後の舞台
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東大寺二月堂修二会 お水取り

 現在、東大寺二月堂では練行衆による修二会の行(3月1日~15日)が行われています。修二会は752年(天平勝宝四年)に実忠和尚が考案した行事で、1266年間続けられています。修二会は、練行衆が二月堂の本尊である「十一面観世音菩薩」の前で、一年間の過ちを懺悔する、悔過(けか)という行事です。 仏教の経典である「華厳経」に、懺悔文が書かれています。

練行衆が二月堂に上堂するときの明かりとりとして松明が用いられ、当初は現在のような大がかりな松明ではなかったそうですが、現在では、松明が大きくなり、ぐるぐる舞台の手摺の所で廻すなどして、火の粉を散らすと、見物者から大きな歓声が上がっていました。お松明が終ると、あれだけ集まっていた人たちは、あっという間にいなくなりました。

お松明終了後が本番で、練行衆が本堂内陣で行を行います。今年は、西側内陣の板の間で、練行衆が五体投地をする様子を聴聞しました。 五体投地終了後に、紐を引いて鐘を鳴らすのですが、とても良い響きの鐘の音が聞こえました。 

次に、内陣東側から行の様子を聴聞しました。 須弥壇の四隅には椿と南天の赤い味などが飾り付けられていました。北側の須弥壇には、御餅がピラミット状に積み上げられ, 五重塔も飾られていました。 

 この日は、21:00頃から神名帳の読み上げがあり、最初は東大寺に関係深い全国の大菩薩名を読み上げ、途中で全国の大明神の読み上げに移り、声の調子が単純にならないよう、色々と変えて延々読みあげが続きました。

神名帳読み上げが30分程で終了すると、休憩時間に入り、深夜2:00頃まで行が続きます。
3月6日は天候が良く暖かい日でしたが、夜になると冷え込みがきつかったです。

東大寺二月堂下広場
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人々が集まってきました。
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参籠所から石段を上り練行衆が上堂する
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平日であるが多数の人々
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童司が松明をかついで練行衆を先導
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係員が、ほうき、で火の粉を払う
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練行衆が続く
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松明をぐるぐるまわして火の粉を散らす
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東大寺お水取り

2017年3月6日、今年で1266回目となる東大寺二月堂のお水取りに行って来ました。 この日は解説付きの特別拝観ということで、午後3時から二月堂北参籠所で、東大寺長老筒井寛昭師によるお話を聞きました。これまでに、30回も参籠された師の話は分かりやすく、体験された方ならではのお話を聞くことができました。

また、練行衆が使用した松の芯材で作られた「差懸(さしかけ)」(下駄)や、内陣の四隅に飾られる椿の花・「糊こぼし」の造花や、結界注連縄、練行衆が別火房(戒壇院)で着る和紙で造られた「紙衣」も拝観しました。韃靼(だったん)のとき堂内で用いられる特別の松明の芯も見せて頂きました。 講演の終了後、食した西大和の料亭「佐伯」の特製の精進弁当はとても美味しかったです。

長老のお話し
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さしかけ(下駄)
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紙衣(別火坊)
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椿の造花(煤の付いた造花、付いていない造花)
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結界用注連縄
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特別松明の芯の中(ほおの木)
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午後7時から、お松明が始まりますが、一時間まえから大雨が降って来て、二月堂下の段々になっている芝生エリアは特に、足元が悪くすべりそうになりました。 この日もツアー客などで、二月堂、三月堂、四月堂付近は混雑していましたが、松明の大きな火の手に歓声があがっていました。

二月堂下芝生エリア
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松明が登ってゆく石段
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昔は練行衆が上堂するときの明かりとして、小さな松明が用いられていたようですが、ここ20~30年前から拝観者が増加し、大きな孟宗竹を使った松明を作り、二月堂の舞台で、ぐるぐる振り回して、わざわざ火の粉を散らすなどして、童子さんもサービス精神旺盛となりショー化しているようです。

午後7時になると境内の照明が一斉に消灯され、松明の明かりに照らされた練行衆10人が順に次々と上堂してゆきました。この日は、一人は先に上堂していましたので、合計10本の松明が上がりました。

直前の二月堂
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松明上道
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舞台の廊下を行く
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松明を振り回す
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火の粉を落とす
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筒井長老のお話では修二会の行事は、修験道に通じた実忠和尚が、笠置山の龍穴で天界を拝し、この行法の素晴らしさに打たれ、この世に移したものとされます。天平勝宝4年(752年)から絶えることなく現在まで続いている不退の行です。

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松明上堂の後、堂内では練行衆が行を行っています。本堂の三方には局(つぼね)と呼ばれる畳敷きの部屋があり、そこから格子越しに練行衆の行を拝観できます。これを拝観するため、お松明終了後、大勢の人が二月堂に上がりました。

右側内陣では練行衆が行を行っています。
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局には拝観者が大勢います。
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舞台から夜の大仏殿を望む
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私は特別拝観でしたので、内陣に入り練行衆の行を拝観しました。内陣の四隅には椿の木が飾られ、造花が飾られていました。また、南天の美しい実が飾られていました。 十一面観音の前には、おもちが、ピラミット上に積まれていました。 長老の話では期間中2000枚の餅がつかれるとのことです。 法螺貝を吹き堂内を行道していました。この日は走りの行があり、練行衆は、差しかけを履いて、猛スピードで堂内を走りまわっていました。天界の一日は、地上界の四百年に相当するため、天界の行の行程を終えるためには、走らないと間に合わないから、走るそうです。

「神名帳」の読み上げ
長老のお話では、修二会の行の本質には神仏習合の考えがあるそうです。自然崇拝の神に対する畏敬の念と無病息災を祈るお釈迦様の教えが日本では習合して祀られています。この日は、午後9時頃から「神名帳」の読み上げがあり、日本全国522柱の神様の名前が読み上げられました。○○大菩薩は東大寺と関係が深い神様の名前、大明神はそれ以外の名前です。全国の神様の名前が独特の調べで、次から次へと読み上げられました。

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過去帳読み上げ時、「青衣の女人」がよばれる様子。
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深夜この階段を降りて帰りました。
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深夜の二月堂下
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第1265回東大寺お水取り その2

二月堂境内の明かりが消され、19時になると、いよいよ童子に担がれたお松明の上堂です。10人の練行衆が順に上堂するので、10本の松明が次々と上がって行きます。階段下で松明に火がつけられ、童子が担ぐ松明から飛び散る炎を、竹箒をもった係員がはき出して、火の粉の始末をしながら登ってゆきます。

童子は根が付いた7mにもおよぶ長い孟宗竹の先の松明に火を付け、あたりを照らしながら、バランスを取ってゆっくりと階段を登ってゆきます。少し離れて練行衆が手を合わせ階段を登って行きます。10人の練行衆がすべて上堂すると、あらかじめ上堂していた一人を加え、十一人で初夜の勤行をはじめます。

お松明上堂(左石段、右二月堂)
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童子が担ぐ
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練行衆上堂
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練行衆上堂
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二月堂舞台上の松明
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ぐるぐる廻し火の粉を散らす?
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松明が走る
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火の束が落下
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場内どよめきました
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今回は二月堂内陣に入り練行衆の行を拝観しました。大観音の前の壇上に丸い餅が正面3ヶ所にピラミッド状に積み重ねられ、両脇には椿の花が飾られていました。ピラミッドの1階の餅の高さは7段あり、2階目からは段数が少なくなります。大観音様は餅がお好きなようにお見受けしました。 3月7日の日没後には小観音が内陣から礼堂に出御し、8日からはご本尊が大観音から小観音に交代します。 小観音は現在は絶対秘仏ですが、かっては拝することができたのか、鎌倉時代の図像抄には十一面観音が描かれています。

内陣はいまだに女人禁制です。内陣を囲む局(つぼね)には予約なく男女とも自由に入堂できます。 そのためお松明終了後、二月堂南側石段には上堂したい方々が行列をなします。 局では尼さんをはじめご婦人方も大勢拝観されていました。例年と違ってこの日は暖かく、厳冬の防寒具は必要とせず助かりました。珍しい年です。

松明が終了、上堂する拝観者が待機
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内陣では練行衆が初夜の行を行っています
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二月堂には煌々と明かりが灯っています(勤行中)
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第1265回東大寺お水取り その1

2016年3月6日(日)東大寺2月堂の修二会(お水取り)の行事に行ってきました。752年(天平勝宝4年)2月に実忠和尚がはじめた2月堂の本尊十一面観音に対する悔過法要で、今年で1265回目の不退の行法です。本行は3月1日から14日までで、3月13日午前1時からお水取の行事があります。練行衆は十一人ですが、今年は名簿の発表以来5名が入れ替わり、管長まで練行衆に加わった異例の年だそうです。練行衆が初夜の勤行時(19時)に二月堂に登るときの道明かりとして、童子に担がれた松明が先導します。毎日10本の松明が上がります。3月12日は大きな籠松明が上がります(全長8m、径9.5cm、重さ60~70kg)。
実はお松明が終わってからが本番で、2月堂内陣では練行衆が行を行っています。この様子は男女とも2月堂の内陣の周囲を取り囲む局(つぼね)で拝観できます。

気温20度、暖かいお水取りの日
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今年から規制強化
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閼伽井屋(まだ枯枝)
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お松明用竹
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二月堂下
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二月堂直下
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右は屋根付き石段
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お松明が登る石段
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隙間から大仏殿
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手水場
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若い機動隊員が大勢出動
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暮れなずむ二月堂
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まもなくお松明が上がります
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プロフィール

青龍

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