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聖林寺から見た絶景

 2015年10月18日、聖林寺に行ってきました。 門前から見た景色があまりにも素晴らしかったのでアップしました。箸墓古墳、奈良盆地、奈良盆地はるか彼方に若草山(山焼きが見えるとのこと)、神奈備の美しい三輪山が見えました。

この日は、秋晴れの良い天気で乾燥していたせいか、ご本尊の子安延命地蔵菩薩の目に涙はありませんでした。この地蔵菩薩は巨大な石彫仏で台座は地面に直接触れているそうで、雨が降ると湿気が伝わるそうです。

本堂から急な階段を登った大悲殿という額がかけられた収蔵庫に、フェノロサが絶賛した十一面観音立像が安置されていました。この観音は、東大寺造仏所で760年頃に造られ、一体は聖林寺にもう一体は京都府田辺市のお寺にあるそうです。この日は何故か怒ったお顔をされていました。 天武天皇の皇子、長皇子の皇子、文室真人智努(ふんやのまひとちぬ)が造らせたとされます。智努は当時の仏教界の退廃を嘆いて警鐘を鳴らしたことを続日本紀が紹介しています。

箸墓古墳、若草山(遠方)、三輪山
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箸墓古墳
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右三輪山
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聖林寺額
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十三重石塔
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聖林寺

2014年11月27日,久しぶりに,桜井市の聖林寺(しょうりんじ)を訪れる機会に恵まれました。 このお寺は多武峰の談山神社へ至る道の右手の小高い所にあって、静かなたたずまいの山寺ですが、何か凛として、すくっと一人立ちしている雰囲気がします。

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門前から北側を展望するとキュレットの彼方に奈良盆地が一望できます。遠方に箸墓古墳が横たわり、右側には三輪山が見えます。若草山の山焼きのときには境内から火が見えるそうです。

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随分以前、安直なガイドブックを手にこの寺を訪れたとき、岩波書店の分厚い日本書紀の本を手にした住職から、そんな本よりこの本を読みなさい、と諭されたことを思い出しました。その住職はすでに他界し、今は多分娘さんであろう素敵な方が住職となり、TV出演するなどして、このお寺を盛り立てています。

このお寺は和銅5年(712年)、藤原鎌足の子、定慧(じょうえ)が中国唐から帰国し、多武峰妙楽寺の支院として開基したとされています。平安時代に興福寺の僧兵に焼かれましたが、鎌倉時代に慶円上人が再興し、三輪の平等寺遍照院を遷したのが現在の寺院だそうです。

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本堂には本尊・石造彩色子安延命地蔵菩薩坐像が安置されています。余りにも巨大で色彩豊かなので驚きます。寺宝の曼荼羅が11月1日から30日まで公開されます。

本堂から階段を登ると大悲殿があり、そこに国宝の木心乾漆十一面観音立像が安置されています。フェノロサが絶賛した天平彫刻です。明治初期の廃仏毀釈のおり、大神神社の大御輪寺に本尊として祀られていたものを、当寺へ移されました。


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現在、この十一面観音の光背を、西陣織で復元したものが公開中でした。残存断片から復原された素晴らしい織物でした。 百済観音や救世観音は、飛鳥時代の樟と金箔による仏像ですが、こちらは木心乾漆像であり、漆を用いた洗練された造形の美しさがありました。

なお、聖林寺は法隆寺と同じく学問寺であり、明治初期に聖林寺の学僧が、法隆寺北室律院に迎えられたそうです。


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