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霊山寺のバラが見ごろ

 奈良市中町3879に所在する霊山寺(りょうせんじ)(真言宗)の薔薇会式は、今年は5月21日(日)ですが、バラ園の花が見ごろであると聞き出かけてきました。バラ園は戦争を体験した住職が、世界平和を願い、輪廻転生をテーマに、1200坪の土地に、約200種、2000株のバラを植えました。今年は、薔薇も桜や牡丹同様、開花の時期が2週間ほど早くなっています。

 富雄の里は富雄川が流れ、古事記や日本書紀に登美、鳥見と記される地域で、暗峠越で、難波へ至る交通の要衝です。

1300余年前、小野富人(小野妹子の息子)は、天智10年(671)に右大臣になったが、壬申の乱(672年)のため、官職を辞し、登美山に閉居し、薬草を育て薬草湯屋を建立し、薬師如来を祀って人々に施湯し、人々から鼻高仙人と尊崇されました。 

 聖武天皇の孝謙皇女が病気を患い、行基に命じて薬師如来に祈願したところ、病気が平癒し、天平6年聖武天皇勅命により、薬師如来を本尊とする寺院を建立しました。 インドの僧侶菩提僊那が訪れたとき、登美山の地が、お釈迦様ゆかりの霊鷲山に似ていることから、霊山寺と名付けました。

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霊山寺弁財天鳥居
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バラ園入口
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母と子
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花霞(日本)
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クレオパトラ(ドイツ) (オランダ) ダブルデライト(アメリカ)
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センチメンタル(アメリカ)  ヘルシューレン(オランダ)
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インド   金閣(日本)
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オリンピックファイヤー(ドイツ)
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万葉(日本)
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バラの女神
青年の世界
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十三仏
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カフェPriere(プリエール)
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カフェPriere(プリエール)
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三重塔・行者堂・菩提僊那供養塔への登り口案内
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三重塔(重要文化財、鎌倉時代)
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行者堂
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菩提僊那供養塔への道標
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本堂(国宝、天平8年創建)
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八体仏霊場
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赤坂天王山古墳

 桜井市倉橋に所在する赤坂天王山古墳(国史跡、6世紀末~7世紀初頭築造、一辺約50mの方墳、真の崇峻天皇陵説有)に昨秋行きました。 近畿文化会の臨地講座(「赤坂・忍坂と脇本遺跡をめぐる」前園実知雄講師)で、地元の忍坂区の詳しい方の案内で、石室内を見学しました。 墳丘規模は石舞台古墳に匹敵し、大型の横穴式石室は牧野古墳にとてもよく似ている。明治以前は崇峻天皇の倉梯岡上陵(くらはしの おかのうえの みささぎ)候補地とされたが、現在は別の場所が指定されている。

 赤坂天王山古墳の横穴式石室の全長は約16m、玄室の長さは6.4m、幅3.2m、高さは4.2mある。石室は巨大な花崗岩で築造されている。玄室内中央には、長さ2.6m、幅1.6mの凝灰岩の刳抜式家形石棺が安置されている。両袖式の羨道の長さは9.6mある。

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史跡天王山古墳説明
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赤坂天王山古墳へのアプローチ
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石棺
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牧野古墳の春期特別公開

 奈良県北葛城郡広陵町馬見北8丁目の牧野(ばくや)史跡公園に所在する牧野古墳(ばくやこふん)(国史跡、6世紀末築造。舒明天皇の父、押坂彦人大兄皇子(おしさかのひこひとのおおえのみこ)の成相墓(なりあいばか)の候補地)の春期特別公開(2023年5月3日~5日)に行ってきました。石室内部を広陵町文化財ガイドの方に案内して頂きました。

 牧野古墳は墳丘が直径約60m、3段築成の大型円墳です。埋葬施設は全長17.1m、巨大な両袖式の横穴式石室で、南に開口しています。玄室長さは約6.7m、奥壁幅約3.3m、天井高さ約4.5m、壁面は1mを超える巨石が持ち送りされています。羨道の長さは約10.4mです。床面は全面に礫が敷かれており、玄室壁面付近に排水溝が作られ、玄門付近で合流し羨道を通って外部に排水される構造をしています。

 玄室内には奥壁側に横向きに刳抜式家形石棺が安置され、その手前に主軸方向に組合式家形石棺が安置されていましたが、盗掘により大部分が破壊されていましたが、石室内には副葬品が多数残されていました。

副葬品
 1.奥壁と刳抜式家形石棺の間
   杏葉(ぎょうよう)、鏡板、辻金具、飾り金具、引手金具、障泥縁金具(あおりふちかなぐ)などの馬具。
   鉄鏃、銀装太刀、ガラス小玉、桃核。
 2.右側壁と組合せ石棺の間
   辻金具、飾り金具などの馬具。多数の鉄鏃、須恵器甕片、蓋杯、金銅製山梔玉(くちなしたま)
 3.玄門付近
   組合式石棺から出された大量の朱、ガラス粟玉、鉄刀片、金環。
 4.羨道
   須恵器多数、木製容器、木心金銅椀、馬具片など。


 奈良県下における50mを越える6世紀から7世紀前半の大型円墳は非常に少なく、広陵町の牧野古墳(60m)、天理市の塚穴山古墳(65m)、大和郡山市の割塚古墳(50m)、斑鳩町の藤ノ木古墳(50m)だけである。大型の方墳は桜井市赤坂天王山古墳(1辺40m)、桜井市谷首古墳(38m)、桜井市茅原狐塚古墳(40m)などがあり、大型横穴式石室をもつ初期の方墳は主に奈良盆地東南部に多い。
 587年以降、用明天皇陵、推古天皇陵が磯長に改葬され、大型の方墳が築造されたことは興味深い。

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牧野(ばくや)古墳現地説明板
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横穴式石室入口
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羨道部
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玄室
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刳抜式石棺の台と蓋
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2段目にある開口部
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牧野史跡公園案内
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現場のパネル
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薬師寺東塔落慶記念特別公開

 2023年4月28日、薬師寺の東塔(国宝)落慶記念特別公開に行ってきました。

 薬師寺縁起によれば、創建時の東塔と西塔の内陣には、釈迦の生涯のうち重要な八つの場面を表現した塑像(釈迦八相)がありましたが、当初の像の多くが破損してしまいました。そこで、薬師寺ではこの釈迦八相像の再興を発願し、文化勲章受章者の中村晋也氏に造仏を依頼しました。
 平成27年には、西塔果相:東面(成道)、南面(転法輪)、西面(涅槃)、北面(分舎利)の開眼が行われました。
 令和5年には、 東塔因相:北面(入胎)、東面(受生)、南面(受楽)、西面(苦行)の開眼が行われました。
なお、像はブロンズ像です。

この日は東塔落慶記念として、さらに薬師寺三大壁画の特別公開がありました。
 1. 食堂:田淵俊夫筆「阿弥陀三尊浄土図」
          (「仏教伝来の道と薬師寺」)
 2. 玄奘三蔵院伽藍内: 平山郁夫筆 「大唐西域壁画」
 3. 慈恩殿: 細川護熈筆「東と西の融合」

慈恩殿における、細川護熈筆「東と西の融合」の壁画は初めて拝観しましたが、とても素晴らしい力作でした。
障壁の黄や赤や藍の鮮やかな色、正面襖を閉めると天に舞う飛天があらわれ自由に遊弋する姿に心奪われました。

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南大門前 乾川
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仁王門
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境内案内図
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東塔縁起
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東塔1
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東塔2
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東塔と西塔
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金堂
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講堂
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パネル
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牡丹1
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牡丹2
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玄奘三蔵院
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唐招提寺の瓊花

  2023年4月28日、唐招提寺御影堂の供華園の瓊花(けいか)の特別公開(4月21日~5月3日)に行って来ました。
瓊花はスイカズラ科に属し、鑑真和上の故郷・中国江蘇州揚州市の名花で、ガクアジサイのような純白の花です。隋煬帝の時代は門外不出でした。供華園の瓊花は、鑑真和上遷化1200年記念事業の一環として、1963年に、中国仏教協会から唐招提寺に贈られた初代瓊花を株分けし、現在10株となっています。 鑑真和上の御廟にはさらに1株生育しています。

今年は桜と同様、例年より一週間ほど早く開花し、すでに満開を迎えています。

 昨年は6月に御影堂の修理が完工して、堂内の鑑真和上像(国宝)や東山魁夷の障壁画が特別公開されました。今年も、鑑真和上の命日に合わせて、6月6日の前後3日間、御影堂の特別公開がなされるとのことです。今後、供華園の瓊花も、ますます枝ぶりが盛んになることと期待されます。

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唐招提寺 南大門 額
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世界遺産碑
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案内図
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天平の甍 金堂(国宝、奈良時代 8世紀後半、寄棟造・本瓦葺)
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講堂(国宝、奈良時代、入母屋造・本瓦葺、平城宮東朝集殿を移築)
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松尾芭蕉 句碑
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開山堂(新鑑真和上像)
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供華園入口
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改修後の御影堂
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御影堂と瓊花
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瓊花解説
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瓊花しだれ枝
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瓊花の花
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御廟
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苔の絨毯
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御廟前の瓊花
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