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富雄丸山古墳の蛇行剣特別公開

 2024年3月30日、橿原考古学研究所付属博物館で、富雄丸山古墳(4世紀末)出土の日本最大の全長237cmの蛇行剣(刃部が6回屈曲し蛇行)の特別公開が行われ、約1500名が参加しました。参加者は約20人ずつ少人数に分けて、特別展示会場に入りました。なお、特別公開は4月7日まで行われます。

 配布資料(1)によれば、富雄丸山古墳の墓坑の粘土槨から取り出された蛇行剣は、ウレタンに包まれ橿考研に運こばれました。
そして、まず上の面の土を取り除きクリーニングを行いました。次に、反転し下の面のクリーニングを行いました。漆膜が残る部分では、縫い針を細工した専用の道具を使ったそうです。漆膜の一部には赤色顔料の付着が見られたそうです。なお、蛇行剣は木製の鞘に入れられ、鞘の樹種はホオノキであることが分かったそうです。

 展示会場ではクリーニングされた大きい蛇行剣の本物が展示され、皆さま食い入るように見学されていました。
 4世紀末に大和で蛇行剣が作らたとすれば、大和政権が倭の五王の時代へと進む手がかりが得られるかも知れません。

文献
(1)奈良県立橿原考古学研究所 奈良市教育委員会 ”特別公開 富雄丸山古墳の蛇行剣ークリーニング作業が明らかにした巨大鉄剣の姿ー” 2024年3月30日(土)

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橿原考古学研究所
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附属博物館玄関
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配布資料
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同上
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奈良新聞 2024年3月27日(水)
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富雄丸山古墳第7次調査現地見学会

奈良市教育委員会は、2024年3月16日、富雄丸山古墳(4世紀後半)第7次調査の現地見学会を開催し、好天に恵まれ、約2200人の歴史ファンが発掘現場を見学しました。
 現場は、2022年の第6次調査で、被覆粘土の中から鼉龍文(だりゅうもん)盾形銅鏡1面と蛇行剣1本が見つかった粘土槨をはがした木棺内部の調査です。
 コウヤマキの丸太を半分に割って内部をくり抜いた「割竹形木棺」の回りをぐるっと回る見学ルートが設定され木棺内部の水銀朱や竪櫛、銅鏡の埋葬状態を見学しました。

木棺のデータ
  コウヤマキ製の割竹形木棺。 長さ5.6m、幅64~70cm、厚さ約5cm。
  内部は、小口板1: 副室1、仕切板(スギ)、主室(水銀朱、堅櫛9点)、仕切板(スギ)、副室2(足側:鏡3枚)、小口板2
  竪櫛(たてぐし)は、漆塗りの竹製で、足側に置かれ、9点出土。
  同時期の古墳と比べて副葬品が少ないことが特徴だそうです。

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配布資料より(奈良市教育委員会)
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発掘現場(木棺:上が足側、下が頭側)
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副室2(足側に鏡3枚)
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主室(足側に竪櫛)
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主室(頭位置に水銀朱)
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副室1
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法隆寺若草伽藍南地域の発掘調査現地説明会

 2024年3月3日(日)、斑鳩町は法隆寺若草伽藍跡推定地発掘調査現地説明会を開催しました。
現地説明会には、全国から600人の歴史ファンが駆けつけました。参加者は最初に、iセンター前で資料を受け取り、順次法隆寺iセンター2Fで,荒木課長補佐から発掘調査の説明を受けました。その後、スタッフに順次現場に案内され、見学を行いました。当日は晴天でとても良い天気で、絶好の遺跡見学日よりでした。

若草伽藍は聖徳太子が607年に創建した当初の法隆寺跡地の聖地で、今回民間の建物建築に伴う発掘調査を行いました。

今回の調査地は、若草伽藍の中門および南門が想定される場所でしたが建物遺構は検出されませんでした。
しかし、調査区中央付近で南西から北東に約20度斜行する幅約2m、深さ約50cm、長さ約16mの溝が検出され、溝から約200箱分の大量の瓦(軒丸瓦、軒平瓦、鴟尾など)が検出されました。

また、調査区全体では瓦、須恵器、土師器、土器、陶磁器、貸銭など遺跡箱300箱分が出土しました。これらの遺物はおおむね7世紀前半のものと考えられるそうです。現在、遺物は洗浄され順次整理されつつあります。

調査地では、地下から聖徳太子が法隆寺創建時代の遺物がそのままでてくるとは、すごい話です。
なお、若草伽藍に中門と南門があったのかどうかはまだ分かりません。
また、今回の溝跡が若草伽藍の南を限る溝であるかどうか今後の調査に期待したいと思います。

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若草伽藍跡調査区地図(配布資料より)
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同上資料
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若草伽藍全体の規模(想定図)(石田茂作「法隆寺雑記帳」学生社 昭和34年出版)
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発掘現場入口
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斜行溝(南西から北東)
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南から発掘現場
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溝出土瓦(配布資料 写真)
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同上
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平城第658次調査現地説明会

平城京左京三条一坊二坪の発掘調査現地説明会
 2024年1月27日(土)11時から15時まで、奈良文化財研究所は平城第658次調査、現地説明会を実施し、約700人の歴史ファンが訪れました。現場は朱雀門の南東200mに位置し、朱雀大路の築地塀に隣接し、平城京の一等地に当たります。奈良県はこの地に学習施設を建立することを計画し、奈良文化財研究所に発掘調査を依頼し、昨年度の平城第650次調査に続いて、今回658次の調査を実施しました。

 調査成果は以下の通りです。
 ① 調査区北部で掘立柱建物群、建物1~建物6(東から)が見つかりました。これらの建物は南端の柱筋が揃っており、計画的   に配置されています。
 ② 調査区東端で南北にのびる掘立柱塀と素掘溝を検出しました。
 ③ 調査区各所で礎石が捨てられた土坑群が確認されました。付近に複数棟の礎石建物が存在していた可能性があります。
 ④ 調査区東部で、一辺2.7mの大土坑が検出されました。井戸の可能性が高いとのこと。
    なお、この土坑から、漆(うるし)を入れたと思われる壺が出土しました。

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調査区位置図
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平城第658次調査区遺構図
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発掘現場(朱雀大路築地塀、いざない館に隣接)
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南北塀と東西塀
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大土坑跡と柱根(奈良時代の木の柱片)
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大土坑(井戸枠)
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出土遺物
漆が付着した須恵器壺片
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建物3の柱抜き取り穴から出土
土師器甕片
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朱雀門前広場
平城宮御斎会イベント
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朱雀門での舞踊
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御斎会ポスター(奈良県)
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2024年元旦法隆寺

 2024年新年明けましておめでとうございます。 皆々様、本年もよろしくお願い致します。

 今年の元旦は、法隆寺聖霊院で、聖徳皇太子さまに新年の挨拶をし、世界平和を祈願しました。
 そして、聖霊院で、「以和為貴」、という御朱印を書いて頂きました。 
 
 今年は午後に参拝したのですが、丁度法隆寺境内にいるとき、携帯に緊急地震速報が入り、能登地方に3mの津波が来るとのことでした。 速報が入り、しばらくすると建物が揺れ、バンバンとトタン板を打ち付けるような音がしましたが、奈良では震度4で、そんなにひどい揺れではなかったので安堵しました。

しかし、その後、能登地方では志賀町で震度7の揺れで、大変な被害であることがTVで報道されています。一刻も早い救援活動が行われるよう祈念致します。

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法輪寺前駐車場から歩きました。
法輪寺三重塔
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法輪寺から法隆寺への自転車道
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天満池から法隆寺五重塔と大宝蔵院
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天満池堤から五重塔と大宝蔵院
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聖霊院前正月飾
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聖霊院と五重塔
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御朱印(聖霊院)
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中門前
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西円堂から五重塔
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東大門から五重塔
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中宮寺山門
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山門正月飾
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